手織り紬の買取り相場はオークションではいくらなの?
手織り紬を高値で売るには、まず、相場がどれくらいか知る事が大切です。
手織り紬のネットオークションでの3年間の相場を平均してみると約88,000円でした。
買取り相場は、1円~77万円まで幅広いのが特徴です。
ネットオークションは着物の知識の浅い素人も参加する為、基本的におすすめしません。
手織り紬で売るなら着物買取の店がおすすめです。
こういったお店には着物への造詣が深い査定員がいるので、その価値をしっかり分かってもらえます。
出張査定や宅配査定に対応している所も多いので非常に便利です。
手織り紬の着物の特徴
日本の各地にはたくさんの紬があり、現在でも生産されています。
近年は着物や浴衣も機械を用いて大量生産することができますが、伝統工芸の紬は今でも手織りでつくられていることが多いです。
手織り紬は精密な織技術や染め技術が求められるため、機械よりも温かみのある着物となっています。
高度な技術で柄を織っていくため完成まで長い時間がかかりますが、高級感のある着物となり、幅広い層に人気です。
手織り紬として代表的な紬と言えば、大島紬、結城紬、塩沢紬などがあり、それぞれ特徴が異なります。
・大島紬
大島紬は鹿児島県の奄美大島で主に作られている着物です。
泥を使った色染が特徴的で、糸には本絹糸を使っています。
本絹糸でつくられる大島紬はサラッとした手触りが気持ち良く、独特な光沢感が魅力です。
動くと生地が擦れる音も心地よく、上品な印象が多くの着物ファンを魅了しています。
最近は機械織りも増えていますが、伝統を守り手織りで生産されるところもあります。
・結城紬
結城紬は茨城県と栃木県の間にあった結城地方でつくられている着物です。
真綿を手で紡いだ糸を使ってつくる結城紬は高品質で、絹織物の原点とも言われています。
経糸、緯糸のどちらにも手つむぎ糸を使用するのは結城紬のみで、柔らかい糸は空気を含みやすく、着ると温かい性質を持っているのです。
奈良時代は献上品とされており、江戸時代から普及し始めました。
使い続けることで美しさに深みが増す特徴があることから、美にこだわりを持つ作家や女優に愛され、現在も多くの人に品質が認められている着物です。
・塩沢紬
新潟県南魚沼市で生産されている塩沢紬は職人が減り、希少価値の高い着物となっています。
糸は生糸、玉糸、真綿からつくられ、紬の中でも柔らかく体に馴染みやすいとされています。
紬特有の風合いの中には真綿の光沢感もあり、計算された細かい模様が美しいと評判です。
着物は紺や黒が多く、シックな印象を与えます。
手織り紬は高級感ある着物ですが、正式な場所ではふさわしくないと敬遠されています。
しかし、中には柄付けされた上質な着物も多く、とてもおしゃれです。
そのような手織り紬は付け下げや訪問着と同じ品質なので、敷居の高いお店で食事を楽しんだり、コンサートを観に行ったりする時はピッタリでしょう。
無地も普段着としてなら食事や観劇でも違和感はありません。
紋をつければ小規模なお茶会やパーティーでも着られることが多いです。
華やかな場面には不向きですが、着心地の良さから普段着としては最適であり、合わせる帯によりカジュアルや格調高い印象など自由にコーディネートを楽しめることが魅力でしょう。
手織り紬の着物を高値で売るコツ
手織り紬は伝統工芸品に多いです。
それらの着物には産地や品質を保証する紙証があるので、着物と合わせて査定することで高く売る事が可能になります。
保存状態も良好であればなおさら価値は高まるので、湿気や汚れ対策をしておきましょう。
高額で売るなら、着物専門買取り店の利用がおすすめです。
着物を熟知したプロが査定するので、手織り紬の正確な価値から適切な査定額を出してもらえます。
ほとんどのお店が全国対応なので、どの地域からも活用できます。
また、シミやシワがあっても買取りしてくれる業者もあります。