草木染紬の買取り相場はオークションではいくらなの?
草木染紬を売る場合、まずは買取り相場をしっかりと知っておきましょう。
ネットオークションで売るケースを調べてみると、平均2万円程度で買取りさています。
最高値で売る事ができた中古品は、山崎青樹の草木染紬が18万円で落札されています。
もちろんこの値段は目安に過ぎません。
草木染紬を高値で売るのなら、着物への深い知識がある着物買取店がおすすめです。
自然が生み出した色合いが美しい草木染紬は着物愛好家にも人気が高いです。
着物への造詣の深い査定員ならその真価が分かります。
草木染紬の着物の特徴
現在の着物や浴衣で用いられている化学染料は1856年にロンドンで誕生し、明治時代から輸出され始めて日本でも普及しました。
色の質に安定性があり、安価で長期保存が可能、強い色を発色できるメリットから主流となっています。
しかし、着物好きの間では草木染紬がとても人気です。
草木染紬は植物を原料に色染してつくられた着物です。
自然染めや天然染め、植物染めとも呼ばれています。
草木染という言葉自体は意外にも最近のもので、染織家である山崎斌さんが命名し、昭和7年に商標登録されました。
現在は自由に使ってもらえるように商標権が破棄されており、一般的に天然染料を使用した色染めを草木染と呼んでいます。
草木染の魅力は安全性が高いことでしょう。
以前の化学染料には健康に悪影響を与える恐れがあるものもあり、現在でも使うことができないものも多いです。
しかし、草木染は自然界にある植物で色付けするため、安全性が高いとされています。
品質を維持するために化学品を混ぜることがあるので確実に安全とは断言できませんが、化学染料オンリーな着物よりも安全性が高いと言えるでしょう。
また、草木染は環境に優しいとも言われています。
色染では大量の水を使用しますが、化学染料の場合は排水の方法に注意を払う必要があるのです。
この排水は環境汚染につながる可能性が高く、浄水施設の設置が条例化されています。
草木染では基本的に植物を煮煎じたものなので、冷ましたものであれば排水しても汚染の確率は低いとされているのです。
草木染紬が人気なのは安全性や環境への配慮だけではなく、温かみのある色合いが魅力的なことも関係しています。
化学染料ではいくつもの色を合わせて理想的な色をつくりますが、3色以上になると色の強さを低下させる恐れがあります。
一方、草木染では染料自体に様々な色素が混ざりあっているため、中間色もきれいに発色させることができます。
色を重ねても透明感のある色合いを引き出すことができ、生地に馴染むと素材ごとに独特な風合いがあらわれるところも魅力でしょう。
草木染が用いられる紬には鹿児島県の草木染大島紬、茨城県の結城紬、沖縄の琉球紬・久米島紬など各地の伝統工芸品があります。
参考琉球紬の買取
伝統を守って紬を生産する地方は多いですが、特定の色は退色予防として化学染料を加えることもあるようです。
着物市場では100%草木染であるか、それとも化学染料も一緒にしているかによって価格も大きく変わってきます。
草木染は手間がかかるので、当然100%の草木染紬は高級品です。
草木染紬の着物を高値で売るコツ
化学染料を使われることが多い現在でも、草木染紬は自然の色合いが美しく高評価を受けている着物が多いです。
状態がキレイで証紙などがあれば、更に高値で売る事が可能になります。
草木染紬を高く売るのなら、着物買取店の無料査定に一度出してみるのがおすすめです。
店舗が遠い、もしくは大量に売りたい場合でも出張買取や宅配買取に対応しているところも多いので、たいへん便利です。