羽田登の着物の買取り相場はオークションではいくらなの?
京都府指定無形文化財保持者である羽田登の着物を売る事を検討しているなら、まずは買取り相場を知っておきましょう。
羽田登の着物をネットオークションで売る場合を調べてみましたが、一件しか出品がなく、たたき染めの色無地が12,000円で買取りされています。
一件しかないため、これでは目安にもなりません。
羽田登の着物は貴重な上に、着物に詳しい人間じゃないと本当の価値は分からないので、着物買取店の無料査定で価値を調べてもらうのがおすすめです。
こういった店に無料で査定してもらい、買取り額に満足なら売る事を検討しても良いでしょう。
羽田登の着物の特徴
羽田登は、着物作家の重要無形文化財保持者である羽田登喜男の長男として京都で誕生しました。
父が残した京友禅と加賀友禅を継承し、今もなお娘と共に羽田工房にて制作に取り組んでいます。
思春期には、父・登喜男から「好きなことを思いきりしてもよいが、いずれは必ず家業を継ぐこと」と言い渡されていました。
日本画、書、サッカーに打ち込んできたことで、これらの体験が制作の土台となり自由自在なものづくりに良い影響を与えました。
また、ものや形にとらわれず日常の何気ない出来事を反映させたものづくりを行っています。
鮎釣りや渓流などが趣味であるため、水の流れをモチーフにした作品も多く、生まれ育った京都の町並みや景色を叙情豊かに描かれています。
着物の染織には、友禅や絞り染、型染め、臈纈など様々な種類が存在していますが、中でも手描きの友禅は、日本を代表する染織技法です。
全ての工程が手作業でなされ、繊細で緻密な絵画のように描き染めていきます。
まず、つゆ草を絞った青い汁を生地の中に集めて「青花」で下絵を描きます。
その上から渋柿を引いた紙筒に金の先口をつけて糊を絞り出し、糸目糊を置き、中に筆や刷毛で染色していくという方法です。
これによって隣同士の色も混ざらずにそれぞれの色がくっきり細かく鮮明に染まっていきます。
その後、糊伏せや鑞伏せを行い、地染めや蒸すなどの工程を経て仕上げていきます。
糸目糊を置いた箇所には、くっきりとした白い線が残りより鮮やかなコントラストが表現されていきます。
三代に渡り継承されてきた羽田友禅の特徴は、デザインから仕上げまで一つ一つ積み上げていく作業です。
まずはスケッチから取りかかり始め、色使いや文様までこだわり続けてきました。
羽田友禅は、加賀友禅と京友禅の伝統美を融合させて作りあげてきたものです。
加賀友禅は、綿密な写生を行い写実的な味わいや濃密な色彩が特徴となっています。
それに対して京友禅は、千年もの文化を背景にあでやかで華麗な色彩が特徴です。
完成するまでの工程は、およそ20工程にも及び複雑なものから、反復して同じ工程を繰り返す作業を含めると30工程を超えることもあります。
羽田友禅を織りなす羽田工房では、父・羽田登喜男が独自で学んできた加賀友禅の一貫作業を基に、京友禅の高い技術を取り入れています。
染物は手間をかけて丁寧に、工程を自在に調整していきながら染め上げていきます。
このように手を尽くした工芸品は、古いものを守っていくだけでなく流行を超えたものづくりを目指しています。
羽田登の着物を高値で売るコツ
羽田登は、父・羽田登喜男の伝統を継承しながら、独自の感性を活かした着物づくりに励んでいる人物です。
娘と共に今も尚作品を作りつづけていきている情熱に、魅了される方も多いようです。
着物の状態はできる限り綺麗な状態が好ましいですが、多少の汚れやシミなどが付いていても高額で売る事ができる可能性があります。
まずは、その本当の価値が分かる着物買取店に査定してもらいましょう。
宅配での買取りに対応している所も多いので、気軽に利用できるのも魅力です。