松枝哲哉の着物の買取り相場はオークションではいくらなの?
松枝哲哉が作った着物を売るのなら、まずはその買取り相場を調べてみましょう。
ネットオークションで売る場合の平均価格を見てみると59,000円程度、さらに最高値は久留米絣が201,000円とかなり高額で買取りされています。
ただし、オークションには松枝哲哉の着物は3年間で3件しかないので、これらの値段はあくまで目安です。
可能な限り高く売るのなら、松枝哲哉の着物の価値が十分に分かる着物買取店に査定をお願いしましょう。
こういったお店は無料で査定してくれるので、買取り額に満足なら売る事を考えてみましょう。
松枝哲哉の着物の特徴を徹底解説
松枝哲哉は染色作家であり、現在は重要無形文化財である久留米絣の技術保持者でもあります。
参考:久留米絣の買取り
1955年に誕生した松枝氏は、中学生の頃から祖父の仕事を手伝っていました。
元々松枝氏が生まれた家は久留米絣の名家と呼ばれている「藍生庵」であり、手伝いをしていた祖父も人間国宝の松枝玉記であったことから自然と祖父の技術を小さい頃から見て、触れて学んでいきました。
20代の若さで重要無形文化財久留米絣技術(手括り、藍染、手織)伝承者に認定されると、30代半ばで藍生庵の5代目を襲名し、さらに日本伝統工芸展で初入選を果たすとその後は連続して入選するなど、伝統的な久留米絣を踏襲しつつ、自らの世界観を表現した作品を多く発表し、見事に入選を果たすようになりました。
さらに、2006年には福岡県美術協会展 豊田勝秋賞、2007年に日本伝統工芸展 文化庁長官賞を受賞しています。
松枝哲哉が手掛ける久留米絣とは、日本三大絣の一つとも呼ばれており、福岡県久留米市周辺や旧久留米藩地域で今でも生産されている織物になります。
約200年もの歴史を持っており、藍染や手織り・手括りなどの技術を用いて作られるため、1つの作品を作りあげるのにとても手間暇がかかってしまいます。
歴史の中で機械や化学染料が多く用いられるようになっていきましたが、久留米絣の技術はしっかりと受け継がれ、1957年には国の重要無形文化財にも指定されています。
久留米絣には主に小柄が特徴的な「男絣」と、大柄が特徴的な「絵絣」がありますが、松枝哲哉が生み出す作品は後者の絵絣です。
絵絣は美しい自然の風景や花々などを文様化させたものであり、日本人の美意識を表現したものと言えるでしょう。
中でも松枝哲哉の作品には自然だけではなく、光や宇宙といったものまで豊かな表現力で生み出しており、まるで絵画を見ているような味わい深い作品が多く見られます。
久留米絣の持つ肌触りや藍色の美しさに加えて、松枝哲哉の持つ世界観が作品に深みを与えていると言っても過言ではありません。
もちろん、着心地も抜群なので松枝哲哉の作品は高い価格での買取りも十分考えられるでしょう。
松枝哲哉の着物を高値で売るコツ
松枝哲哉の着物を高値で売るコツとしては、着物の状態も非常に重要です。
また、証紙も一緒に保管しておきましょう。
売る際には、その真価が分かるお店でなくては、まさに猫に小判です。
その点、着物買取り店なら、着物への造詣が深い査定員がいるので安心です。
店は宅配での買取りや訪問査定にも対応しており便利です。