山下八百子の着物の買取り相場はオークションではいくらなの?
山下八百子の着物を売る事を考えているのならまずは買取り相場を調査してみましょう。
ネットオークションで売る場合の平均価格を見ると23,251円、最高値で351,000円、最安値だと20,500円となります。
着物の他に山下八百子作の小物が出品されているので平均価格が下がっています。
もちろんこの数字は目安に過ぎません。
山下八百子の着物を高値で売るのなら、その真価を見極める事ができる着物買取店に見てもらうのがおすすめです。
査定自体は無料なので提示額に満足なら売る事を検討してみましょう。
山下八百子の着物の特徴を徹底解説
山下八百子は東京都八丈島に伝わっている草木染めの絹織物・黄八丈の伝統技術を受け継いだ方であり、東京都無形文化財技術保持者として認められています。
この黄八丈というのはとても貴重なものだと言われています。
なぜ、貴重なのかというと、正式な伝統技法を用いて作っている染織家が八丈島に1軒しか残っていないことが原因です。
山下八百子はその代々染織を行っている山下家に生まれています。
初代から2代目の母親につながり、その後山下八百子が当主を務めました。
実は黄八丈は一時伝統技術が失われてしまいそうになったことがあります。
それは2代目の山下めゆの時代に戦争がようやく終わりを告げた時です。
当時日本は終戦によって元気を失っていましたが、徐々に立て直しを図り様々な部分で成長していきました。
洋風のものを取り入れる家庭も増えてきており、終戦後からは一気に服装も和装ではなく洋装が一般的になっていたのです。
これを受けて政府は黄八丈で用いられている草木染めは近代的なものと反しており、化学染料を使うようにと八丈島へ通達を行いました。
そのことがきっかけで八丈島にあった染め元がどんどん伝統的な技術を捨ててしまったのです。
しかし、山下八百子の母親である2代目の山下め由だけは頑なに草木染めを貫き通していきました。
参考:山下め由買取り
このおかげで今でも黄八丈の伝統が受け継がれているのです。
山下八百子もそんな母親の姿を見て、自身もその伝統を受け継いでいます。
1986年に東京都指定無形文化財工芸技術保持者に認定され、2002年には名誉都民の表彰を受けました。
山下八百子の作品の魅力は、一般的な黄八丈とは異なり、豊かな色彩を使い、織りを重視することによって見た目だけではなく極上の肌触りを生んでいます。
そもそも黄八丈はその名の通り八丈島に自生している植物を使って糸を染色しています。
使われる植物は主に八丈刈安(コブナグサ)が使用されていることから黄色に染色されるため、黄八丈という名前が付けられました。
黄色というのはムラになりやすく、市場に出回ることがほとんどなかったため、黄八丈自体がかなり貴重なものなのですが、中でも山下八百子の作品は品質や色彩美などが兼ね備わっているため価値をより一層高めています。
山下八百子の着物を高値で売るコツ
山下八百子の着物を高値で売るなら、着物買取店に相談した方が良いでしょう。
着物に対する十分な知識の無いお店だと正しい価値で売ることができず、安くなってしまう可能性もあります。