池田重子の着物の買取り相場はオークションではいくらなの?
数々の着物コレクションを世に送りだしてきた池田重子氏の着物を売るなら、まずは買取り相場のチェックから始めましょう。
ネットオークションで売る場合、平均28,000円程度で買取りされています。
中古の最高値は訪問着で45,600円で売る事ができています。
ただし、この値段は目安に過ぎません。
池田重子の着物を高く売るなら、着物買取店に相談するのがおすすめです。
着物への深い知識を持った査定員が丁寧にその真価を判断してくれます。
査定は無料なので、見てもらって良い値段がついたら売る事を検討してみましょう。
池田重子の着物の特徴
池田重子氏は昭和から平成に活躍した着物デザイナー兼コーディネーターで、アンティーク着物などのコレクターとしても知られている人物です。
裕福な家庭に生まれた池田重子氏は幼い頃から骨董品や一級美術品に囲まれて育ったため、美意識が当時からありました。
高校を卒業した後は文化服装学院へ通い、そこでデザイナーやコーディネーターとしての能力を育てて行きました。
卒業後もデザイナーとしての技術を高めるため、紅型とろうけつ染を学んでいます。
紅型は沖縄の代表的な染色技術で、染め色には顔料使用されており、さらに型彫りでは細い刃の小刀で文様を描く突彫りの技法が採用されている特徴があります。
また、沖縄の亜熱帯気候から、柄は季節感が少ないものが多いです。
ろうけつ染は一定温度にとかした蝋を生地に染み込ませ、染色をしたときにその部分が染まらない技法となります。
固まった蝋がひび割れることで、独特な文様に染め上がり、味わいや温かみがあります。
1973年に京王デパートにて「時代布屏風個展」を開き、さらに1976年に目黒で「時代布と時代衣裳 池田」を開店し、事業家としても活躍しはじめました。
時代布と時代衣裳 池田では有名ファッションデザイナーやクリエイター、女優など多くの著名人が訪れ、高い支持を得ています。
1980年からはテレビや雑誌などのメディアにも大きく取り上げられるようになり、雑誌でも数々の連載が掲載されていました。
1985年にブランド着物「夢工房」を手掛けました。
この着物では誰でも親しみやすく着用してもらえるように、素材にはお手入れが簡単なポリエステルを使用しています。
デザインは明治から昭和初期の着物がベースで、池田重子氏による監修です。
明治から昭和は最高の着物技術が存在した時代であり、当時の色柄をベースに上品な風合いが特徴的となっています。
アンティークなイメージを残しつつ、現代に合わせられるコレクションが多い夢工房は若い女性の間でも人気です。
1993年には「第一回日本のおしゃれ展」の開催に協力しました。
この展示会では池田重子氏が集め、そしてコーディネートした美しい着物などが展示され、若者の着物ブームに火を付けました。
1995年に開かれた第二回目の同展で「池田重子きものコレクション」が発表されています。
池田重子きものコレクションは、池田重子氏が集めた明治から昭和初期に作られた1万点以上の和装コレクションです。
全て良質な着物で、コーディネートも池田重子氏が手掛けており、婚礼衣装などで人気があります。
2015年には肺炎でお亡くなりになりましたが、追悼には多くの著名人が集まり、絶大な信頼を受けていた人物だと感じさせます。
現在は娘の由紀子氏が池田重子氏の意思を受け継ぎ、池田スタイルの着物を作り続けています。
池田重子の着物を高値で売るコツ
池田重子氏の着物はアンティークなデザインでありながら、現代にマッチしたオシャレな着物が多いです。
人気なので一点でも売れますが、和装小物などにもこだわりが強いので一緒に売ることで高額での買取りが望めるでしょう。
また、シミやシワが買取額に影響するので、できれば綺麗な状態の方が高く売る事ができます。
着物はその価値が分かる店に売るのが間違いがありません。
こういった店は出張での買取りや宅配での買取りにも対応している所が多いのでとても便利です。