蘇州刺繍の買取り相場はオークションではいくらなの?
中国の代表的な刺繍に分類される蘇州刺繍は、日本でも人気の高い刺繍織物です。
蘇州刺繍を売るのなら、まずはその買取り相場を知っておきましょう。
ネットオークションで売るケースを調べてみると、平均9,400円程度で買取りされています。
中古の最高値は作家物の蘇州刺繍で 201,000円で売ることができています。
逆に最安値は1円からありますのでモノによってその価値にはなはだしい開きがあります。
これらの値段はもちろん目安に過ぎませんのでご留意ください。
蘇州刺繍を高値で売るには、買い手に着物への知識豊富な着物買取り専門店を選ぶのが一番です。
専門店は無料で査定してくれるので、買取り額に満足なら売ることを検討してみましょう。
蘇州刺繍の特徴を徹底解説
蘇州刺繍とは、中国三大刺繍にも選ばれている有名な刺繍織物です。
三大刺繍には蘇州刺繍の他にも相良刺繍や汕頭刺繍があります。
そもそも中国では刺繍が歴史的にも盛んに行われており、伝統工芸品として多くの方が利用されています。
特に昔は刺繍の入った生地を使って服を作り、その人の地位を表していたと言われています。
例えば、最も位の高い皇帝の服には龍の刺繍が入っていたり、国務に携わっている官吏には麒麟や虎などの模様が階級ごとに入っていたそうです。
このような地位を表す服に用いられていた刺繍ですが、それと並行するように観賞用や日用品などにも幅広く使われ、中国全土へと発展していきました。
蘇州刺繍はその名の通り、蘇州という地域を中心に生産されていた刺繍織物です。
約2500年の歴史を持つ刺繍で、呉という国が治めていた時代から生産されていました。
蘇州では養蚕業が盛んに行われ、さらに絹織物の生産まで行われており、呉はこの蘇州を都として置いたため呉全土で広く絹織物が広まっていったと言われています。
さらに同じ時期に蘇州では刺繍が流行り始め、絹織物に刺繍を施した蘇州刺繍が誕生していったのです。
蘇州刺繍の伝統技術は今もなお現代に受け継がれ生産されています。
蘇州刺繍の特徴は、まず刺繍があまり盛り上がっていないということが挙げられます。
基本的に刺繍を行うと糸の厚みによって立体感が生まれるのですが、蘇州刺繍はとても細い糸を使って縫い重ねていくため、生地の表面を見てもほとんど盛り上がっていません。
盛り上がりが少ないことから布地も波立たず、刺繍だということに気付きにくい織物となります。
蘇州刺繍は細い糸を縫い重ねているため細かな色の表現も可能となっています。
そのため、生地の表面が盛り上がっていないにも関わらず、まるで描かれている模様が浮かび上がってくるような感覚に陥ってしまうのです。
また、蘇州刺繍は染色糸も絹100%原料のものを使用しているので美しく上品に仕上がります。
全て手作りで生産しているため、長い歴史を持っているもののそれほど生産量が高くないといった点も、蘇州刺繍の価値の高さにつながっていると考えられます。
蘇州刺繍を高値で売るコツ
日本で生産されている着物や帯にも蘇州刺繍が施されているものがあります。
蘇州刺繍は色彩が非常に鮮やかであるため、美しく華やかな着物や帯にもピッタリです。
高値で売るには、着物や帯の状態を良いまま保管しておくことが重要なポイントになるでしょう。
買い手に着物に対する知識を持った業者を選ぶ事も高値で売るコツです。
その点、着物買取り専門店なら着物に対する深い知識を持った査定員がいるので安心です。
こういったお店は訪問買取りや宅配査定に対応しているので非常に重宝します。