小宮康正の着物の買取り相場はオークションではいくらなの?
小宮康正の着物を売る事を検討しているのなら、まずは買取り相場を知っておきましょう。
ネットオークションで売る場合の平均価格を調べてみたところ、小宮康正の着物は10年間で1枚しか売りに出されておらず、その他は資料本となっていました。
ちなみにその時に出品された着物は江戸小紋の袷で40,000円で売る事ができています。
落札されているのは2016年なので、恐らく人間国宝に認定された現在はさらに高値で売ることが期待できそうです。
小宮康正の着物を高値で売るのなら、その価値が十分に分かる着物買取店に見てもらうのがおすすめです。
こういった店は無料査定をしてくれるため、提示額に満足なら売ることを考えてみましょう。
小宮康正の着物の特徴を徹底解説
小宮康正は、昭和31年生まれの昭和後期から平成にかけて江戸小紋の染色を行う職人です。
東京都出身の小宮康正は、人間国宝である小宮康孝の長男として誕生しました。
参考:小宮康孝の買取り
中学を卒業してからは父に師事し修行を重ね、昭和58年に江戸小紋「突彫小紋組み違い連子」という作品を出店し、日本伝統工芸展文部大臣賞を受賞しています。
その後も平成2年には10周年記念特別ポーラ奨励賞を受賞するなど、数々の賞を受賞しながら伝統的な技法を受け継ぎ世に出し続けています。
現在、日本工芸会の正会員を務めながら葛飾区認定伝統工芸士にも選ばれており、江戸小紋の伝統技法を受け継ぐ重要な人物です。
また、平成22年には紫綬褒章、平成30年に人間国宝に選ばれています。
小宮康正が作り続けている江戸小紋というのは、江戸時代に大名たちの間で裃に小紋を入れることが流行し、江戸だけではなく全国的にも広まっていったもので、江戸ならではの粋を感じる着物として知られています。
元々小宮家では、小宮康正の祖父にあたる小宮康助が小宮染色工房を創業したことから始まっています。
祖父から父に伝統は受け継がれ、その後を継いだ小宮康正、さらに現在では小宮康正の息子、康義と康平にも技術が継承されているのです。
江戸小紋というものは型染めで作られており、型紙を使って染め上げていく際にかなりの技術を要します。
小宮家の江戸小紋は、ハッキリと色が染め抜かれていることから文様の浮かび上がりが分かりやすく、ぼやっとしていません。
また、澄んだ色を使って染色されているので見た目にも華やかで美しい江戸小紋に仕上がっています。
参考江戸小紋の買取
小宮家のこだわりは、型紙をこれまで使ってきた古いものではなく、新しいものを取り入れることを大切にされています。
これは祖父の小宮康助からの教えで、新しい型紙を買うことによって型屋の需要が高まって技術も向上していき、江戸小紋の技術もつないでいくことができるというものでした。
小宮康正もこの教えを守り、父や祖父が残している型紙はあえて使わず、新しい型紙を使用しているそうです。
小宮染色工房で作られる江戸小紋が、伝統技術で染め上げつつ新しい風合いが感じられるのはそのせいでしょう。
小宮康正の着物を高値で売るコツ
小宮康正の着物を高値で売るのなら、その価値が分かる買い手に売るのが一番です。
特に、現在は人間国宝にも認定されているため価値が高まっていると言っても過言ではありません。
こういった事から、小宮康正の着物を売る際は着物への深い知識を持った着物買取店に査定してもらうと良いでしょう。
店は宅配買取りや訪問査定に対応しているので、その手軽さも魅力です。