花倉織の買取り相場はオークションではいくらなの?
沖縄で誕生した織物の中でも特に格式高いとされている花倉織を売る場合、まずは買取り相場を知っておきましょう。
ネットオークションで花倉織を売るケースだと、中古の着物の最高値は240,001円です。
逆に最安値は2,300円からあります。
三年間で20点に満たない出品しか確認できないため、これらの数字はあくまで目安に過ぎなのでご留意ください。
花倉織を高く売るのなら、まずはその価値が分かる着物買取店に見てもらいましょう。
店なら無料査定をしてくれるので、提示額が気にいったら売る事を検討してみましょう。
花倉織の特徴を徹底解説
花倉織とは、沖縄県那覇市を中心に作られている織物です。
沖縄県内には「首里織」と呼ばれる織物があるのですが、花倉織はそのうちの一種とされています。
参考:首里織買取り
首里織には花倉織の他にも、首里花織や道屯織、首里絣、首里ミンサーなどの種類が存在し、それぞれに個性が見られます。
花倉織の特徴は、花織り・絽織り・紗織りという異なる織り方を1つの織物に取り入れているという点が挙げられます。
3つの織り方が混在しているということは、それだけ織る時にも高度で複雑な織り方が要求されるのです。
沖縄には花倉織が含まれる首里織以外にも紅型染や芭蕉布、宮古上布などの種類がありますが、花倉織はその中でもトップクラスに高い格式を持っており、琉球王朝の時代は花倉織を着用できるのは王族のみだったと言われています。
参考宮古上布の買取
それほど格式高いのは、やはり高度な技術が必要で作ることができる職人の数が少なかったためだと考えられるでしょう。
花倉織は触ってみると分かるのですが、とても肌触りが良く、他の織物に比べてとても軽いという特徴もあります。
「トンボの羽」や「セミの抜け殻」と言われるほどの軽さを持っているのです。
そのため、夏に着用しても涼しく着こなすことができます。
花倉織はまずデザインを決めてから経糸を整え、糊付けを施し糸繰りを行います。
糸の数や長さを揃えたら絣を手、もしくは締め機を使って括っていきます。
ここまで図案を参考に括っていく必要があるので、デザインが練られてからでないと織り上げることは難しくなるでしょう。
次に染色作業が行われます。
花倉織を含め、首里織は基本的に沖縄で自生している植物を中心に染料となります。
草木染めは植物独特の色味が魅力的で、1つとして同じものはありません。
同じように染めても染料の状態によっては色味が変わってくるのです。
糸を染色する時は、染料に浸けて直射日光の下で乾かす作業を何度も繰り返していきます。
何度も染色作業を繰り返すと深い色味を出すことができるので、そこまで来たらようやく織りの工程に移ることができます。
先程もご紹介したように、花倉織は3つの織り方が混合している珍しい織物です。
かなり高度な技術が必要であり、長年携わっている職人であっても1日に数十ミリ織れたら良い方だとも言われています。
時間と手間を掛けているからこそ、貴重で価値の高い織物なのです。
花倉織を高値で売るコツ
花倉織はそのもの自体価値の高い織物なのですが、より高値で売るためには中古であっても良い状態で査定してもらうことがポイントになります。
花倉織の場合、絹糸が使われていることが多いので、絹素材に合わせた保管を行うようにしましょう。
また、買い手選びも高く売る為の重要な要素です。
買い手には着物への深い知識を持った査定員のいる着物買取店を選ぶのが良いでしょう。
店は宅配買取りや訪問査定にも対応しているので大変重宝します。