本場筑前博多織の買取り相場はオークションではいくらなの?
本場筑前博多織を売るなら、まずは相場価格を抑えておきましょう。
ネットオークションでの買取り価格を調べてみると平均2万円程度でした。
中古の最高値は未使用品が111,000円で売る事ができています。
もちろんこの値段は目安にすぎません。
更に高値で売るのなら、着物専門の買取り店がおすすめです。
本場筑前博多織だけでなく着物全般への深い知識を持った鑑定員が査定してくれます。
査定自体は無料の店がほとんどなので気軽に試してみたらいかがでしょうか。
本場筑前博多織とはどんな着物?
本場筑前博多織は、帯の3大産地として知られる京都西陣・群馬桐生に並ぶ博多で製造されている織物を指します。
主に帯に使用されることが多く、福岡県福岡市を中心に博多織が進んでいったと言われています。
参考:福岡の着物買取
本場筑前博多織の特徴と言えば、何と言っても絹を使っているため帯締めの際に鳴る音です。
絹が鳴るくらい強めに締めることで本場筑前博多織の良さがより分かりやすいと言えます。
献上柄と呼ばれる他の織物ではなかなか見られない独自の柄を持っており、独創的でありながら飽きずに長年使えるということで、多くの方を魅了しています。
織物としては770年以上にもなる深い歴史を持っているのです。
本場筑前博多織が作られるようになったのは、満田弥三右衛門が宋へ向かい、織物や朱焼、そうめん、じゃこう丸、箔焼などの技術を習得してから博多に戻り、それを人々に広めていきました。
ただし、織物に関しては人々には伝えず、家伝として技術を受け継いでいく形にしたのです。
その後、子孫にあたる彦三郎も明を訪れ、より織物を研究したと言われています。
そして改良を重ね現在のような博多織が作られたと言われています。
また、幕府に献上された本場筑前博多織は、森羅万象を表した5色の織物を献上していました。
色はムラサキ草の根を使った紫、ヤマモモの皮を使った黄、かりやすなどを使った青、あいを使った紺、そして日本アカネの根を使った赤の5色が献上されていたのです。
この5色はそれぞれに意味を持っており、儒教の意味合いが強いと言われています。
本場筑前博多織は現在、帯はもちろんですが、ネクタイやバッグなど、現代の生活の中でも使いやすいように様々な形となって本場筑前博多織が販売されています。
本場筑前博多織には伝統を受け継いでいる織物として七品目が伝統証紙の貼り付けが行われています。
- 献上、変わり献上
- 平博多
- 間道
- 総浮
- 捩り織
- 重ね織
- 絵緯博多
以上の七品目に関して、伝統が受け継がれた織物として証紙が貼り付けられています。
また、証紙は色によって質を判別することができ、金色の証紙は絹が50%以上使われている場合に貼られていて、青色の証紙が使われている場合は絹が50%未満であることを指しています。
本場筑前博多織を高値で売るコツ
本場筑前博多織を高値で売るには、証紙が貼られているものであることが重要なポイントとなります。
例えば、最高品質の金色の証紙であれば、より高値で売ることが可能になるでしょう。
また、誰にでも価値が分かる着物ではないため、目利きのいる着物買取店に査定依頼するのがおすすめです。
宅配査定や訪問買取りに対応しているお店が多いので非常に便利です。