ろうけつ染めの買取り相場はオークションではいくらなの?
ろうけつ染めを持っていても使用する機会がなく、タンスに入れたままになっているのなら売る事を考えてみましょう。
ネットオークションで売る場合を調べると、平均1,800円程度です。
また中古の最高価格は丹下雄介のろうけつ染めで47,001円、最安値は1円からあります。
参考丹下雄介の買取り
もちろんこれらの値段は目安に過ぎません。
ろうけつ染めを高く売るのなら、着物の真価が分かる専門家に見てもらうのが一番です。
その点で、着物買取店は着物への深い知識を持った査定員がいるので安心できます。
査定は無料なので、鑑定額に満足なら売る事を考えると良いでしょう。
ろうけつ染めの特徴を徹底解説
ろうけつ染めは、中国では2世紀から3世紀にかけてこの技法が用いられていたとされていて、日本へは奈良時代辺りに伝わってきたとされています。
正倉院御物の中には、多くのろうけつ染めの遺品が残されていて、上代模様染技法を代表するものの一つでもあります。
ろうけつ染めは、ろうを染み込ませた部分が染まらない性質を利用して、溶かしたろうを筆などで布にのせて模様を描き、染料を使って染めてからろうを落として水洗いしていきます。
これによってろうを塗った所は白く抜かれたように染めの色が付かず、色を重ねていくことで味わいある独特な色合いを表現することが可能です。
また、防染のために付けたろうがひび割れた部分には染料が入り込み、これも独特な染め上がりや色を表現できます。
その当時は、蜜ろうを使ってこのような加工が行われていましたが、その技法も奈良時代までとなり、一旦ろうけつ染めの時代が途切れてしまいます。
その後明治末期辺りに入ると、インドネシアで行われていた技法であるバティク染めを取り入れて、京都の染色学校の校長にもなった鶴巻鶴一博士によって始められた技法が元となっています。
明治に始まった日本の新たなろうけつ染めは、美術工芸に欠かせないだけでなく、多くの作家によってその技法が取り入れられてきました。
特に戦後の景気回復期に入ると、世間の風潮が洋風化嗜好となっていき、そこで改めてろうけつ染めが再確認されはじめ、昭和30年代に突入すると、その技法は着物に盛んに取り入れられるようになっていったのです。
さらに高度成長期の時期が拍車をかけ、ろうけつ染めはさらなる技術の向上や発展を遂げていき、今となっては伝統的な友禅技法と肩を並べる程にまで成長していきました。
その技法も熟練の技術が特徴的な描きや、模様を囲むようにろう描きをしてからその中に色彩を施すせき出し、インドネシアなどの東南アジア地区で使われている技法でろうを細い管を通じて流し出すチャンチンや、山馬刷毛筆を使って生地の表面に細い縞状の線を描いていくシケ引きなど、多くの技法にとって同じろうけつ染めであっても味わいは変わっていきます。
ろうけつ染めを高値で売るコツ
ろうけつ染めを少しでも高値で売る場合、やはり買い手選びが重要です。
買い手に着物への知識が無い場合、当然ろうけつ染めの価値も理解できず、安値をつけられてしまうでしょう。
高く売るのならその価値が十分に分かる着物買取店がおすすめです。
こういったお店は店頭だけでなく、出張査定や宅配買取りを行っているので大変便利です。