つづれ織の買取り相場はオークションではいくらなの?
つづれ織は、その細かな作業を全て人の手で行っていくため、大変手間のかかる織物でもあります。
そんなつづれ織を売る際の買取り相場はどうなっているのでしょう?
ネットオークションのつづれ織の買取り相場を見ると、平均2000円程度で売る事ができています。
中古の最高値は名古屋帯のセットで140,000円、最安値は1円ということが分かりました。
つづれ織は最高値と最安値の幅が広いのが特徴です。
もちろんこれらの値段は目安に過ぎません。
つづれ織を高く売るのならその価値が分かる専門家のいる着物買取り専門店に見てもらうのが最善でしょう。
こういったお店の査定は無料なので、提示額に満足なら売る事を検討してみましょう。
つづれ織の特徴を徹底解説
つづれ織は元々太古バビロンから発祥された説がある程、古代からつづれ織の技法は確立されていたことが分かります。
現在のつづれ織に最も近いと言われているのが、紀元前1500年頃のエジプトで活用されていた織り方で、その後はシルクロードからアジアに伝わっていったとされています。
つづれ織の技法は中国を中心に広まっていき、その後遣唐使・遣隋使によって技術が日本に運ばれてきたようです。
そのため奈良時代には既に日本でもつづれ織の技術が使われるようになり、奈良法隆寺や正倉院などにも当時作られたとされるつづれ織の織物が残っています。
歴史的にも価値の高い織物だとされており、江戸時代に入ると大奥や諸大名達もつづれ織を愛用する人が増えています。
つづれ織には大きく分けて2つの種類があると言われています。
一つは「爪掻つづれ」と呼ばれているものです。
爪掻つづれは、手織り機に経糸を張って1本ごとに上下させ、できた隙間に緯糸を付けた杼を使って織られていきます。
緯糸を織り進めていく時に、のこぎり状になっている自身の爪先で糸をかき寄せていくことから、爪掻つづれと言われています。
爪掻つづれの職人の爪先を見てみると、本当にのこぎりの刃部分のようにギザギザとした形をしており、やすりをかけて爪を仕上げるそうです。
緯糸を何色も使用すればその分爪で何度も何度もかき寄せて織り上げていくため、大変な時間と手間がかかります。
爪掻つづれの場合は2~3ヶ月で1本仕上げるほど長い期間を要するため、とても貴重な織物なのです。
もう一つは「紋つづれ」と呼ばれているものです。
紋つづれの場合、柄が入る部分にはジャガードを使って手機で織り上げていくつづれ織となります。
爪掻つづれでは難しい繊細な織りも行うことができ、見た目もほとんど代わりませんが、「ハツリ孔」と呼ばれる色の変わり目に入るかなり小さな孔が紋つづれにはないということが特徴と言えるでしょう。
また、紋つづれの場合は裏側を使うことはできませんが、爪掻つづれであれば裏側も同様に文様が付けられているためしようすることも可能です。
つづれ織を使った帯は暑い夏以外なら年中締めても問題ありません。
フォーマルなシーンにも使いやすいため、着物を着る人も1本は持っておきたいと言えるのではないでしょうか。
つづれ織を高値で売るコツ
つづれ織を高値で売ることを考えた場合、まずは証紙や買った時に付随していたものをきちんと用意するようにしましょう。
捨ててしまったら仕方ありませんが、これらの付随品があること売る際に有利になります。
また買い手がつづれ織りの価値を理解している事も重要です。
その点、着物への深い知識を持った鑑定員がいる着物買取り専門店なら安心です。
こういったお店は宅配買取りや訪問査定にも対応しているので非常に重宝します。