阿波しじら織の買取り相場はオークションではいくらなの?
涼しげな印象を持つ阿波しじら織を売るのなら、まずは買取り相場のチェックから始めましょう。
ネットオークションで売るとなると平均6,300円程度です。
中古の最高値はレトロなおしゃれ柄の阿波しじら織で帯とセットで15,000円という値段で売る事ができています。
最安値810円からあり、品物により値段がかなり違う事が分かります。
もちろんこの金額は目安に過ぎませんのでご留意ください。阿波しじら織を高値で売るのなら、着物買取店の無料査定で見てもらうのがおすすめです。
きものの価値が分かる鑑定士が丁寧に見てくれるので安心です。
阿波しじら織の特徴を徹底解説
阿波しじら織は、阿波踊りで有名な徳島県徳島市で生産されている織物です。
旧藩主蜂須賀公の時代、一般庶民が絹布を用いた衣服を着ることが禁じられていたのですが、木綿織物で工夫をこらした着物を作るなどして生活をしてきました。
阿波しじら織は、明治維新当時に阿波阿宅村に住んでいる「海部ハナ」と呼ばれる人物が考え、生み出されたと言われています。
干していた織物が雨に濡れ、乾かす際に布が縮むことでシボと呼ばれる凹凸ができ、これをヒントにして阿波しじら織が考案されたのです。
1877年には高知県内に200軒を超える機屋があり、多くの人に親しまれていた織物ですが大正時代になってからインジゴの化学染料が工業化されたことを受け、需要が減ってしまったのです。
また、戦後には綿が統制品とされたことで阿波しじら織の生産をすることができなかったのですが、昭和26年に統制が廃止されたことを受け、製造を再び開始させました。
その結果、昭和53年7月には国の伝統工芸品の指定を受け、平成22年にはとくしま市民遺産にも選定されたのです。
時代の移り変わりによって着物だけではなく、甚平やネクタイ、シャツなども現代風にアレンジされ、多くの人々に親しまれています。
阿波しじら織の特徴としてはシボと呼ばれる凹凸でしょう。
75℃の熱湯に織った布をくぐらせて乾燥させることで独特な風合いを出すことができます。
肌触りも良く軽い素材となっているので、見た目だけではなく着ても涼しく快適な魅力を持っているのです。
色やデザインも爽やかなものが多いだけではなく、シンプルなので帯や帯締め、バッグなどの小物によって自由にコーディネートできる点も魅力でしょう。
また、夏から秋にかけての暖かい時期に着るイメージのある阿波しじら織ですが、シボがあることで空気を含み、保湿性を高めてくれるので寒い時期にも着用することが可能です。
居敷き当てを付けることでさらに温かさが増すので、どんな季節にも着用し出かけることができます。
そんな阿波しじら織は、季節を問わず着用でき普段使いもできるため需要は高いです。
ですが、本場黄八丈などと比べると高値での買取りは難しいと言えます。
参考:本場黄八丈の買取り
ただし、状態の良いものであれば高く売る事ができる可能性があります。
シミや汚れの少ない阿波しじら織であることが重要となるでしょう。
阿波しじら織を高値で売るコツ
阿波しじら織の反物や着物が自宅にある場合、まずは状態を確認しましょう。
参考反物を売る
穴が空いていたりシワの多いものや汚れが多く付着している阿波しじら織であれば、買取り金額が低くなってしまうだけではなく売る事が不可能な可能性もありです。
高値で売るのなら、やはり着物買取店が一番です。
こういったお店は宅配買取りにも対応しているので重宝します。