龍村美術織物の買取り相場はオークションではいくらなの?
龍村美術織物を売るのなら、まずは相場を知っておく事が大切です。
龍村美術織物をネットオークションに出品した場合の平均相場を調べると約27,000円程度でした。
もちろんこの値段は目安に過ぎませんが、高いものだと17万円で売る事ができた帯があります。
やはり売る際には、ネットオークションではなく、龍村美術織物の価値を正確に鑑定してくれる着物買取り専門店に売るのがおすすめです。
こういった専門店は着物に対する深い知識を持った査定員が無料で見てくれるので、売るか売らないかは査定額を提示されてから決めれば良いのです。
龍村美術織物の帯、着物の特徴
龍村美術織物は京都に拠点を置く、1894年に創業された呉服メーカーです。
帯の老舗として有名であり、まるで美術品のように美しい帯や和雑貨、緞帳を中心に販売しています。
着物の販売だけではなく、一流ホテルなどのインテリアや祇園祭りをはじめ、日本各地のお祭りの神輿などに使われる装飾の懸装品、新幹線や航空機のシートやカーテンのデザインから製造など多方面で活躍しているメーカーなので、一度は作品を目にしたことがある方も多いでしょう。
創業者の龍村平藏氏は古代裂復元の第一人者であり、正倉院宝物裂や法隆寺裂など名物歴の復元や研究にも関わっています。
昭和には海外の出展も積極的に行い、ベルリンで開かれた第一回世界工業博覧会に丸帯「威毛錦」を出品したところ、見事金賞を受賞しました。
参考:丸帯買取り
その後も、複製した古代裂をアメリカに輸出して、アメリカの美術館で展示会を数々開催し、これらの活動がクリスチャン・ディオールのドレス地制作にも関わっていくきっかけになりました。
1956年に織物業界での功績が認められ、初代・龍村平藏氏は日本芸術院恩賜賞を受賞し、翌年には紫綬褒章を受けたことから、龍村美術織物の認知度はますます拡大したのです。
龍村美術織物の織物でも最大とされる緞帳は国内で有名な舞台で使われ、インテリア分野でも有名ホテルや最高裁判所、衆参両議院の内装など龍村美術織物の織物は日本各地で使われています。
平成からは国内の重要な織物の復元を手掛け、その後も産業資材の製織など活躍のフィールドもより広がっていったのです。
龍村美術織物では独創性、復元、美的感覚の要素を創業当時から大切にしています。
初代・平藏氏は立体感や色彩にこだわった織物が特徴ですが、これは糸が持つ性質をうまく活用して立体感をつくりあげているようです。
奥行きと彩りを与える高浪織、実写のような文様を織るゴブラン織などが開発されています。
この技術を現在でも活かし、大胆さと緻密さが融合した独創性の高い美が織物に再現されているのです。
他にはない色使いや鮮やかな立体表現、和洋折衷の独特なデザイン性は、一目見ただけでも龍村美術織物の作品だと分かるほど感性に溢れた織物が多数生産され、織物の魅力が日本だけではなく海外でも発信され続けています。
龍村美術織物の織物はデザイン的なセンスだけではなく、生地の質や織技術にも優れているので、着物ファンにとって憧れの織物の一つでしょう。
龍村美術織物の着物を高値で売るコツ
龍村美術織物では様々な製品が制作されており、特に帯やバックは品質もデザイン性も高いので人気がある商品です。
新品は高価で手が出せない人も多く、中古市場でも高額買取りが期待できます。
シミや汚れにより査定価格は大きく変動するので、保存状態が良ければ良いほど売る際の価格も高くなります。
龍村美術織物の着物や帯を売るのなら、着物買取り専門店を活用するのがおすすめです。
着物に特化した知識を持つ鑑定士による査定なので、龍村美術織物の着物の価値を正しく提示してくれます。
多少の汚れや古着物の買取り対応している業者も多いので、安心して売ることができるでしょう。