紅花染の買取り相場はオークションではいくらなの?
タンスに眠っている紅花染の着物を売る事を検討中なら、まずは買取り相場を調べる事から始めましょう。
ネットオークションでの紅花染の着物の平均相場を調べてみると、24,798円でした。
中古の最高値は86,555円、最安値は反物が500円からありますから価格の幅が非常に広い事が分かります。
もちろんこの数字は目安に過ぎませんのでご注意ください。
紅花染の着物を高値で売るのなら、着物への造詣が深い鑑定士がいる着物買取店が最適です。
いずれにせよその価値の分かる者に売る事が大切です。
紅花染の特徴を徹底解説
紅花染の着物は、自然の草木を染料として用いる草木染めの中でも花を利用する珍しい染めの一種です。
他の草木染めは、通常草木の葉や樹皮などを使用しますが、紅花染の場合は黄色と赤色の2種類の色素を使って染めを行います。
黄染めは、水溶性の色素を使用したもので比較的簡単に染め上げることができます。
また、紅餅作りに使う黄汁などから庶民の染め物として頻繁に利用されていました。
これに対して紅染めは、高貴な人しか着付けることが許されず、京都の西陣織のような高級な着物にしか使用されていませんでした。
紅染めは干紅花(乱花)でも使用できますが、一般的には紅餅を利用することが多いです。
紅餅から色素を取り出して布を染めていきますが、黄染めと違って紅染めにはいくつか注意点があります。
1つ目の注意点は、黄汁を抜くことです。
この黄汁を抜く作業を怠ってしまうとただの水では紅色素が溶けず、灰汁などを混ぜてアルカリ性の液を作って溶かさなければいけません。
色素がしっかり染め液に溶けてきたら、最後に酸性の液で中和させます。
江戸時代に採用していた製法では、クエン酸を多く含んだ梅酢などが使われていたと言います。
烏梅という完熟した梅の実を燻蒸させた黒い玉は、媒染剤として最も良い成分として用いられていたようです。
紅花染は、このような染め液に絹や木綿を入れて紅を付着させていく流れが特徴です。
2つ目の注意点は、染め作業の温度や染めるタイミングによって、仕上がりが大きく変わってしまうので熟練の技が必要になるという点です。
30℃くらいの温度で2~3時間の染色温度で染め上げることを基本としています。
紅花染の最盛期には、紅花の生産地である山形や加工地である京都などに多数の商人がいました。
大石田河岸で舟持問屋を売るかたわら、仲買人を用いて商売をしていたとも言われており、江戸時代は多数の紅花商人が関係した大産業だったということが伺えるでしょう。
現在は、東北地方の一部でしか生産されていないため希少価値の高い伝統工芸品となっています。
紅花染を高値で売るコツ
紅花染の着物を少しでも高く売るのなら、保管状態に気を付けることが大切です。
できるだけ傷や汚れのない状態で買取りしてもらうために、シワがついていないかもチェックしておきましょう。
また、着物の知識がある査定士に買取り価格を評価してもらうことも重要です。
着物への知識がないと思わぬ安値になってしまう可能性が高いので注意しましょう。
着物買取店には紅花染の知識を持つ査定員いるので安心です。
出張での買取り、更には宅配査定にも対応しているので非常に便利です。