近江上布の買取り相場はオークションではいくらなの?
近江上布を売る事を考えているのなら、まずは買取り相場を知っておきましょう。
ネットオークションで近江上布を売る場合の相場を調べてみると、平均7,500円程度で買取りされています。
中古の最高値は赤麻の着物で45,500円で売る事ができています。
逆に最安値は11円からあり、同じ近江上布でもモノによって価値が大きく違ってきます。
これらの値段は目安に過ぎませんのでご留意ください。
近江上布を高値で売るのなら、着物買取店の無料査定に出すのがおすすめです。
査定自体が無料なので、提示額に満足な場合にのみ売る事が可能です。
近江上布の着物の特徴
近江上布とは、滋賀県の東近江市や愛知郡愛荘町、犬上郡多賀町などの琵琶湖の東側地域を中心に製造されている織物の総称です。
元々この地域には鈴鹿山脈からの綺麗な水が合流する愛知川が流れており、環境も盆地で気温や湿度が高いという条件から麻の産地として知られており、質の高い麻を採ることができます。
そのため、この地域で麻糸を使った近江上布が発展していったと考えられます。
近江上布はかつて、それ自体が産業であったわけではなく、農家が冬や雨の時期に副業で織っていました。
それを近江の商人が全国に広めたことにより、近江上布は広まっていったのです。
これが鎌倉時代から続き、現代の伝統工芸品の一つの麻織物になりました。
使用される麻糸は績むことで作られるため、放熱性や吸湿性に優れており、夏の着物にもピッタリな素材と言えます。
近江上布の作り方は、まず麻糸を績むことから始まり、糸が出来上がると今度は絣染めを行います。
絣染めされた糸は繰り戻しという3本を1本の麻糸にする作業を行い、糸を太くしていくのです。
この際、麻は伸び縮みしにくい素材のため、切れないように職人の感覚によって温度と湿気などの環境を感じながら丁寧に糸を巻き取っていきます。
さらに木枠に緯糸を張って型紙を使って染めていかれるのです。
この時、型紙捺染と呼ばれる方法で染色していいきます。
型紙捺染は、糸巻きしたものに型紙を置き、染料を混ぜた糊をヘラで塗っていくことで色を染めていきます。
このままだとすぐに色が落ちるのですが、ボイラーで羽根に巻きつけた状態で蒸すことで、色が落ちないようにしていきます。
型紙捺染の場合、主に緯糸絣の際に使われる方法なのですが、経緯併用絣には経糸と緯糸のリュ法に櫛押捺染を施し、合わせて織っていく技法もあります。
こちらの方が型紙捺染に比べてより高級な作品に仕上がります。
機や織り機で織って反物に仕上げたら、近江ならではのシボ付けと呼ばれる加工を施します。
シボ付けをすることで近江上布ならではのちぢみが生まれるのです。
近江上布には着物以外に洋服や小物に使用されている場合もあり、麻ならではの肌触りが心地よく感じられます。
近江上布といっても種類が非常に豊富なので買取りしてもらう際は注意が必要です。
近江上布を高値で売るコツ
近江上布を高値で売るためには、買い手に着物の買取り相場の知識がある事が最低条件です。
近江上布にも様々なものがありますから、その真価を見極められないと、思わぬ安値で買取りされてしまう能性があります。
その点、着物買取店なら着物への造詣の深い査定員がいるので安心です。
こういったお店は訪問での買取りや宅配査定に応じてくれるので、多忙な方にも人気です。