蒋雪英の着物買取相場はオークションではいくらなの?
蒋雪英の着物をお持ちの方で、不要になったので売る事を考えているなら、まずは相場を抑えておきましょう。
そこで気になるのがネットオークションの相場です。
蒋雪英の着物をネットオークションで売る場合を調べてみると、その平均相場は約3万円でした。
もちろんこの数字は目安に過ぎませんが、中古の高値は15万円台があり、安値なら4000円台と大変バラツキがあります。
蒋雪英を高値で売るなら目利きのいる着物買取店がおすすめです。
着物の価値は素人には分かりませんので、ネットオークションで売るのは積極的におすすめできません。
無料で査定してくれるほとんどなので、売るか売らないかは査定額が出てから決めましょう。
蒋雪英の着物の特徴
蒋雪英は中国の刺繍作家です。
日本でいう人間国宝にあたる工芸藝術大使で、50年以上も中国刺繍の伝統や価値を広めています。
蒋雪英は中国三大刺繍である蘇州刺繍、相良刺繍をはじめ、打子刺繍や両面刺繍など30種類にも及ぶ手法で着物や帯、小物の刺繍を手掛けているのです。
参考:蘇州刺繍買取り
蘇州刺繍とは中国・蘇州で縫われている方法です。
およそ2500年前、蘇州は呉の首都として栄えており昔から刺繍が盛んに縫われていました。
髪の毛よりも細い糸を使い、縫い重ねることで面が盛り上がっていないことが特徴的です。
また、布地が波たたず、染色糸ではシルクを100%使用しています。
色数も豊富なので華やかさと気品を持ち合わせた作品に仕上がるのです。
全て手作業で行われるため、大作の場合は1年以上もかかることも珍しくはなく、生産数も限られるので価値も高いです。
とても細かな手作業であるため、集中力や視力が必要となります。
一方、相良刺繍は中国では漢の時代から存在が確認されています。
日本では奈良時代、仏像の羅髪として使用されています。
布地の裏から糸を抜きだして結び、これを繰り返して模様を描いていきます。
高度な技術が必要であり工程も手間がかかる作業なので、着物の制作も長い時間がかかります。
閉じ糸がないため糸が引っ掛かってしまうことはなく、他と比べても丈夫な技法とも言われ、振袖や訪問着などの着物をはじめワッペンでも使われることが多いです。
糸は蘇州刺繍と同様のものですが、光沢感があまりなく落ち着きのある上品さが特徴的で、着物では最高の技法とも称えられています。
京友禅などでは京刺繍が施され、刺繍は着物と縁が深いものです。
中国刺繍は日本の刺繍とは異なる華やかな色彩が特徴的でしょう。
そんな中国刺繍のパイオニアである蒋雪英はたくさんの着物を手掛けており、日本でも高く評価を受けています。
落ち着いた色合いの着物に華やかで立体的な中国刺繍を施すことにより、日本独特の風合いとは異なるオリエンタルな印象があります。
また、日本ならではの絵柄も様々な手法を使い分けながら描き、まるで絵画のような精密な仕上がりが魅力的です。
手間のかかる作業なので蒋雪英の作品は大量生産が難しく、とても希少な作品となっています。
日本の着物と中国の刺繍が一体化した蒋雪英の作品は、これからも多くの人々を魅了し続けていくでしょう。
蒋雪英の着物を高値で売るコツ
蒋雪英の着物を高値で売るには、着物の保存状態がその価格を左右します。
湿気は着物にダメージを与えてしまうため、定期的に換気で湿気を逃がし、湿気によるダメージを防ぎながら保管しておきましょう。
また、着物の刺繍にほつれや、仕上がりも評価に関わります。
蒋雪英の買取りは着物専門の買取り店を利用すると、専門家がいないリサイクルショップより高値で売る事が期待できます。
こういったお店は無料で出張買取りや宅配買取りを行っているところが多いので大変重宝します。