大羊居の買取り相場はオークションではいくらなの?
大羊居(たいようきょ)とは東京友禅のブランドであり、日本人が大切に培ってきた美意識を大切にして作られた着物です。
不要になった大羊居の着物を売るのなら、まずは買取り相場をチェックしておきましょう。
大羊居をネットオークションで売る場合、その買取り相場の平均は11,000円程度です。
最高値は楓模様のものが381,000円で売る事ができています。
最安値は黒留袖で343円で買取りされています。
ネットオークションの価値はあくまで目安なので注意してください。
正直、宮中御用達の大羊居が数百円というのは考えにくいです。
大羊居の着物を高値で売るのなら、その真価を十分に理解できる着物買取店に査定してもらうのが一番です。
こういったお店の査定は無料なので、提示額に満足なら売る事を検討してみましょう。
大羊居を高値で売るコツ
個性的なデザインでありながら、その1つ1つが全く違う配色で色鮮やかさが際立つのが大羊居らしい着物です。
一つ一つ手作りですから、希少性も非高いです。
高値で売るのなら、その真価が分かる買い手を選ぶ事が大切です。
着物買取りのお店の無料査定なら、着物への深い知識を持った鑑定士が丁寧に見てくれるので安心です。
こういった店は訪問による査定や宅配買取りにも対応しているのでその便利さで人気を集めています。
大羊居の特徴を徹底解説
大羊居は、安永に初代の大黒屋幸吉が屋号「大幸」呉服太物業として創業したのがはじまりです。
明治8年に河村彦兵衛が四代大黒屋幸吉の養子となり、その年に「大幸」とは別に「大彦」を創業しました。
大彦では、友禅染めと染刺を組み合わせた着物を創造しました。
明治21年に「大幸」の五代目になる野口功造が生まれます。この野口功造がのちの「大羊居」創業する事になります。
大正12年には、大震災によって日本橋にあった「大彦」が焼失してしまいます。
野口功造は、大正15年に本家である「大幸」にちなんだ「大羊居」を創業、三軒茶屋に工房を持ちました。
ちなみに「大彦」の方は弟に任せることになりました。
Dear woman 折々のよそおい(Gallery 5610、4.18〜4.23)。大羊居の祝い着。飛行機柄が興味深く。昭和14年頃のものだそう。戦争に入る直前の、戦争柄。 pic.twitter.com/DwiDfYxgda
— passerby (@tokyopasserby) April 23, 2017
大羊居は皇室御用達になる
昭和9年には記念芸術衣裳店を高島屋にて開催し、宮内庁御用達にもなりました。
その後も高島屋にて衣裳店を開催し、海外でもニューヨークやシカゴ、ハンブルグにおいて各地で着物の展覧を行いました。
そこから現在に至るまで、伝統技法である江戸刺繍の保持と発展のために、最高峰を維持しながら継承し、現在に至っています。
大羊居と江戸染繍
大羊居の着物は、全て手仕事で古典文様をベースにして作られたものが多く、色鮮やかで華やかさのある着物が特徴的です。
また、大黒屋幸吉は東京友禅に同系統の糸で刺繍するという技法を編み出しました。
大羊居の元となる「大彦」の世代のことです。
この技法に染繍(せんしゅう)と名前をつけて、世にひろめたのがその子供で大羊居を創業した野口功造になります。
染繍という技法の特色は、平面的な表現に立体感をだすことが可能であることです。
昔からあるありきたりなデザインもこの江戸染繍の技法で新味のあるものになるのが魅力です。
大羊居の着物買取りまとめ
今回は大羊居の着物の買取りについてみてきました。
大羊居の着物は手作りですから希少性があるため、状態がよければ高値が期待できます。
ネットオークションの場合は最高額381,000円でしたから、高額の買取りも夢ではありません。
売るのなら着物買取りのお店がおすすめです。
こういったお店には専門知識が豊富な査定員がいるので、大羊居の本来の価値を丁寧にみてくれます。
無料で査定してくれるので一度試してみましょう。
保存状態が悪い着物でもあきらめる必要はありません。宮中御用達の着物ですから、品物によっては思わぬ高値もあり得るからです。