佐波理綴の着物の買取り相場はオークションではいくらなの?
不要になった佐波理綴の着物を売る事を検討しているのなら手始めに買取り相場のチェックをしましょう。
ネットオークションで佐波理綴を売るケースだと、平均54,000円程度で買取りされています。
中古の最高値は、正絹の袋帯で262,000円で売る事ができています。
逆に最安値はネクタイが21円からあり、こういった雑貨が平均価格を下げているようです。
もちろんこれらの数字は目安に過ぎません。
佐波理綴を高く売るのなら、その価値を知り尽くしている査定員のいる着物買取店に見てもらうのがおすすめです。
こういった店は無料で査定してくれるので、提示額に満足なら売る事を考えてみましょう。
佐波理綴の着物の特徴
佐波理綴は織物の一種で、まるで宝石のように美しく輝く生地が特徴的です。
光の反射によって色彩が変化するため、見る角度が変わる度に色彩の異なる幻想的な美しさを感じることができます。
明るい自然光では落ち着いた光を表現し、薄暗い明度であっても生地は光を感じ取って鮮やかに彩られ、自然光の表情とはことなる変化を楽しめます。
佐波理綴の名前は天皇家の宝物館である正倉院に置かれた秘宝、佐波理と呼ばれる器です。
佐波理は銅、錫、鉛でつくられており、見るたびに色が異なるように見えると言われています。
佐波理綴では着物もありますが、主に帯で使われることが多いです。
帯は市松模様などがありますが、日本や世界の情景を描いた帯も存在感があり、1つのアートのように思えるでしょう。
佐波理綴は従来の織物とは異なり、横糸を立体的に織り込んでいく製法が特徴的です。
なので、平面の模様だけではなく景色のような模様も再現できます。
そのために、プロの写真家から景色の写真を撮ってもらい、図案を行うのです。
図案では経糸と横糸の数、使用する素材なども考えながら、色数を計算して行います。
さらに図案を拡大しつつ、何色の糸を使用し、どのように織るのか分かるように塗り分けがされるのです。
佐波理綴は先染の染色法が使われるため、図案どおりに糸染が行われます。
完成した金糸を糸枠に巻き取る糸操り、経糸に必要な長さや本数が用意される整経の作業に移るのです。
佐波理綴ではおよそ3000本から8000本の経糸が使用されます。
製織では12つの特許技術を用いてプロの職人が織っていきます。
その技術はダイヤモンドを頼りに角度をつくって織ったり、赤、青、黄色に角度を付けて組み合わせることで、彩色が変化したりするなど、複数の技術を用いて織ることにより、幻想的な色合いを生み出しているのです。
従来の織物と異なる点は、色々を重ねて織るジャカード綴機を使用することでしょう。
一点物の生産が基本となるため、織り上がった帯はそれぞれに合った風合いをだすため、整理加工が最終仕上げに行われます。
仕上げには図案と寸分の違いがないかなどを厳重にチェックし、市場に出されています。
生産過程で素人には見つけにくい傷があったとしても、その状態の着物や帯は出回らないというほど品質管理に徹底されているのです。
クオリティの高さやどんな場面でも上品に着こなせる使い勝手の良さから、着物好きな方はもちろん、有名人や演歌歌手などからも佐波理綴は愛用されています。
佐波理綴の着物を高値で売るコツ
佐波理綴は着物以外にも帯や帯留などの小物にも使用されており、高クオリティなので1点でもなかなかの高額で売る事が可能でしょう。
複数点を売ることでより高額買取りが狙えるはずです。
佐波理綴の帯や着物を高く売るのなら、やはり着物の価値を熟知している着物買取店に見てもらうのが一番です。
こういったお店は出張での買取りや宅配査定に対応しているので大変重宝します。
また、多少のシミやシワのある着物でも買取りに対応してくれる業者が多いことも魅力です。