甲田栄佑の買取り相場はオークションではいくらなの?
人間国宝である甲田栄佑の着物を売る事を検討中ならまずは買取り相場を知っておきましょう。
ネットオークションで売るケースの相場を調べてみると、平均2,500円程度で買取りされています。
出品数そのものが少ない為、人間国宝の着物とは思えない平均値になりました。
中古の最高値は仕舞袴で81,000円で売る事ができてます。
最安値は1,200円からあり、値段の幅が非常に広いのが特色です。
もちろんこの数字は目安に過ぎません。
甲田栄佑の着物を高値で売るのなら、その価値が分かる買い手に売らないと安く買い叩かれてしまいます。
その点、着物買取店なら着物に精通した査定員が丁寧に見てくれるので安心です。
こういったお店は無料で査定してくれるのも魅力。
提示額に満足なら売る事を検討すると良いです。
甲田栄佑の着物の特徴を徹底解説
甲田栄佑は、大正時代から昭和時代にかけて活躍した染織作家・着物作家です。
明治35年(1902年)に宮城県仙台市で生まれています。
関連:宮城の着物買取店
祖父の代からの染織作家で、父親の甲田陸三郎氏から、仙台平という技法をうけつぎました。無撚先染織(むねんさきおりぞめ)という技法を編み出した人でもあります。
かなり特殊な技法なのですが、甲田栄佑が創った技法です。
仙台平を受け継ぐ家の出身で、生業として受け継ぎました。
八王子織染工業学校専門科という学校の出身で、学校でも染め物を修めています。
佐山万次郎という仙台平の著名人と父親のもとで修行しました。仙台平の伝統技術をその手に身に着けたのです。
21歳で甲田機業場の社長となり、糸の研究に没頭。非常に研究熱心でした。
甲田栄佑の織物はとても繊細で、デリケートなため評価されました。
糸をぬらして織るという伝統の熟練者でもあったのです。
甲田栄佑は、機械織りが当たり前になった昭和の時代、それでも手織りを続けました。
その手作業の巧みさには高い評価がつけられています。
1956年、なんと54歳の若さで人間国宝に選ばれた優れた作家です。「精好仙台平」の継承者として、認定されています。
甲田栄佑の着物は、とくにハリがあり、なおかつしなやかだと評価が高いのです。品性があり、輝いて見えるのが特徴です。
仙台平が興った江戸時代から、その風格は受け継がれており、男性の第一礼装として親しまれてきました。また、芸能界などにも愛用者は数多くおられます。
袴地の中では最高峰で、人々の憧れの着物だといえます。
人間国宝になってからも精力的に活動し、数多くの着物を残しました。その価値は高く、文化人にも愛用者が大勢います。
糸を精錬する技術、染め、手織りなどの卓越した技術で、打ち込みも強く、類を見ない作品が仕上がっています。
甲田栄佑の着物を高値で売るコツ
人間国宝の甲田栄佑ですが、優れた技術で、光沢のある美しい着物を数多く残しています。
価値ある着物ですので、その真価の分かる買い手に売るのが良いです。
やはり、着物全般への深い知識を持った鑑定士がいる着物買取店に見てもらうのがおすすめです。
こういった店は、訪問での買取りや宅配による査定にも対応しているので人気を博しています。