新垣幸子の買取り相場はオークションではいくらなの?
八重山上布で有名な新垣幸子の着物を売る際、相場がわからなくて悩んでいる人も多いと思います。
ネットオークションで売るケースを調べてみると反物が平均28万円で買取りされています。
もっとも、新垣幸子の着物は3年間で3点のみなので、この平均値は信頼度が高いとは言い難いです。
新垣幸子の着物を高く売るのなら、その価値が分かるお店にみてもらう事が重要です。
着物買取店なら着物への深い知識を持った査定員がいるので安心です。
こういったお店は無料で査定してくれる為、提示額に満足なら売る事を考えてみましょう。
新垣幸子の着物の特徴
1945年に熊本県に生まれた新垣幸子は、1972年に長年働いていた保険会社を辞め、沖縄県にある工業試験場染織課にて研修を行いました。
研修期間は1年間でしたが、1973年には大城志津子から指導を受け括染上布の魅力を知ることができ、その後、八重山上布を織り始め1974年には第26回沖縄発出品奨励賞に輝いたのです。
参考:八重山上布の買取り
1975年には志村ふくみから指導を受け、1990年まで石垣市伝統工芸館で八重山上布の講習や研究コースの講師として、多くに人に八重山上布の魅力を伝えていったのです。
参考志村ふくみの買取
現在は沖縄県立芸術大学の非常勤講師で、芸術について次の世代の人々に、教えています。
新垣幸子はこれまで数々の賞をうけています。
- 沖縄県工芸公募展優秀賞受賞
- 第37回沖展準会員賞受賞
- 沖縄タイムス芸術選賞奨励賞
- 第19回伝統文化ポ-ラ賞受賞
- 八重山毎日文化賞受賞
など沖縄に関わる賞の多くを受けていることから、地元民に愛されているのがわかります。
新垣幸子は、沖縄に移り住んでから石垣島の自然に魅了され、石垣島の自然を取り入れた八重山上布を復元しています。
仕事の合間にも島内を散策し、作品の表現の一部に取り入れているので、新垣幸子の着物からは石垣島の美しさと温かさを感じられるのです。
新垣幸子の代表的な作品と言えば、「並木路」です。
琉球らしいデザインと爽やかな色合いであるほか、八重山上布ならではの素材で暑い地域でも取り入れやすい着物となっています。
また、八重山上布は、石垣島にあるものだけを使って作られているのです。
着物を作る際には欠かせない糸を作りだすために必要な「苧麻」は石垣島では年に4回程収穫できます。
染料は紅露(クール)を使っています。
染める際には、下し金ですりガーゼに包んで絞っていくので、全部の工程が手作業となっているのです。
織り上がった反物は、1週間天気の良い日に天日干しされたあと海晒しされます。
石垣島の透明な海に晒される事で染料が馴染み、色だけではなく柄も鮮明になるのです。
新垣幸子の着物を高値で売るコツ
新垣幸子の着物を高い値段で売るのなら、まずシミや汚れがないことが条件と言えます。
綺麗な状態である事が高値であるポイントですが、汚れがあるからといって売るのを諦めてはもったいないです。
まずは着物買取店の無料査定に出して真価をみてもらいましょう。
こういったお店は、着物の専門家が価値を見極めてくれるので安心度が高いです。
また、証紙や証明書があると新垣幸子の着物である事実が証明されるので、査定の際は必ずいっしょに出すと良いです。