皆川月華の着物の買取り相場はオークションではいくらなの?
皆川月華の着物の相場を知る為にネットオークションでの3年分の買取り価格を調べてみました。
その結果、3年の平均で55,632円ということが分かりました。
もちろん目安に過ぎませんが、正直、売る側としては安いと感じます。
皆川月華のような高価な着物を売るのなら、着物に精通した査定員のいる着物買取店がおすすめです。
こういった店は無料で査定を行ってくれるので相場感をつかむのにも重宝します。
高値で売る事を考えているのなら、素人が参加するネットオークションより店をおすすめします。
皆川月華の着物の特徴
皆川月華の着物の特徴と言えば、やはり染色の技術ではないでしょうか?
ベースにあるのは友禅なのですが、その友禅を描く時に絵画的手法を用いて描いていく方法・染彩によって染め上げています。
その色の使い方や繊細な模様は、まさに織物ではなかなか見られない、絵画を見ているかのような着物が多いです。
他の着物作家の作品と比べてみても、他の方も真似できないような色彩とパワフルな描き方をされているため、皆川月華の作品はどれも人気が高いと言われています。
特に有名な作品として「唐獅子図」や「孔雀図」などがあり、それらは今でもかなり高い値段で取引されているのです。
元々京都市左京区で生まれた皆川月華は、19歳で友禅作家の安田翠仙の下で友禅の染色方法など、基礎となる部分を学び、その後は都路華香の下で日本画について学びました。
さらにその後関西美術院で洋画について学んだことで、皆川月華の「染彩」という技術が生まれたと言えるでしょう。
日本的要素と外国の美術要素を取り入れた作品は、その後帝展への入選や特選などを果たすようになります。
また、アメリカ各地を海外美術工芸調査として周り、より海外の美術や工芸に触れていきました。
その後、新日展へ出品された作品が日本芸術院賞を受賞しています。
このように、日本の技術と海外の芸術が合わせることで、現代でも愛される着物作品をいくつも生み出すことができたのでしょう。
皆川月華の作品は着物や帯がメインとなっていますが、その他にも卓上敷や風呂敷、さらに布絵なども制作されていました。
卓上敷や風呂敷などは当時の生活に密着していたもので、かなり需要は高かったのではないかと考えられます。
また、京都で行われる祇園山鉾の掛け物も担当していたということで地域への貢献も行っていました。
皆川月華の息子である皆川泰蔵も、染色家としての道を進みましたが、友禅ではなく蝋染めを極め、世界各国へ飛びながら新技法によって独特の作品を作っています。
海外の技術を余すことなく取り入れようというところは父親に似ているところでもあるでしょう。
二人の存在は、日本の染色の世界では欠かせない人物の二人です。
皆川月華の着物を高値で売るコツ
皆川月華の着物を高値で売るコツとしては、まず証紙や箱などの購入した時に付いてきた付属品がないかチェックしてみましょう。
着物に付属品がついていると、その分、高値で売る事が可能です。
さらに、売る方法をネットオークションではなく着物専門の買取り店にする事も大切。
やはり皆川月華の価値が分かるプロがいなければ、正しい価格で売る事はできません。
こういったお店は出張買取りや段ボールに詰めて送るだけの宅配買取りに対応している所が多いので非常に便利です。