中島秀吉の着物の相場は、ネットオークションではいくらなの?
中島秀吉の着物を売る事を検討しているなら、まずは買取り相場のチェックから始めましょう。
ネットオークションで売る場合を調べてみると平均34,000円程度で買取りされています。
中古品の最高値は袷江戸小紋の着物で、54,001円で売る事ができています。
この値段はもちろん目安に過ぎません。
高値で売るのなら、着物買取店に査定依頼してみるのが一番です。
店は無料で査定に応じてくれるので、提示金額に満足なら売る事を検討しても良いでしょう。
中島秀吉の着物の特徴
中島秀吉は、明治から昭和期にかけて活躍した染織家です。明治16年(1883年)に三重県津市に生まれています。
着物の関わりはかなり早く、10歳の頃から豊田喜蔵のもとで修行しています。伊勢型紙道具彫を7年間かけて習得し、25歳で大阪に出てきました。田村駒商店や伊藤万商店などで、型紙を作る仕事に打ち込みました。
そして、大正5年に独立しています。
店は三重県鈴鹿市に構えました。
道具彫とは、4つある伊勢型紙のうちのひとつです。2枚の刃先をあわせて、花びらやひし形などに加工します。それらを道具と呼ぶのです。
道具彫はこの道具が重要で、道具をオリジナルで作って加工を始める職人もいます。小紋柄をはじめとする、幾何学的な模様が多く残されています。
中島秀吉はこの道具彫に優れた技巧を発揮した作家です。江戸小紋が有名で、「中島あられ」が特によく知られています。
参考江戸小紋の買取
作家として技術を磨き上げるだけでなく、後輩の育成にもつとめ、伊勢型紙伝承者養成事業の講師もつとめていました。中島秀吉に師事した若者も多く、たくさんの作家を輩出しています。
伊勢型紙は、道具彫のほかにも、突彫、錐彫、縞彫があります。伝統の型紙技法で、現在に受け継がれています。
道具彫で中島秀吉は人間国宝となり、技術を後世に伝えました。ですが、現在ではもう亡くなっており、残された作品はリサイクルでしか手に入りません。
機械では表現できない、手仕事の妙があります。すべて手作業で文様が打ち込まれているため、着物に丸みがあって、表現力が豊かなのです。
昭和30年に、中島秀吉が人間国宝に認定された時、同時に、錐彫りの六谷紀久男氏、縞彫りの児玉博氏、突彫りの南部芳松氏、道具彫の中村勇二郎、糸入れの城之口みゑ氏らも、人間国宝に指定されています。
仲間と同時の認定であり、非常に名誉なことでもありました。
江戸小紋などは特に、数ミリのずれも認められません。まさに職人の技術が求められるのです。
中島秀吉がのこした型紙は、魂が込められており、江戸小紋の粋を極めています。
しなやかな仕上がりでありながらも、素朴な肌触りをしています。
縮緬地であり、落ち着いた風合いをかもしだしています。一見すると簡素な仕上がりですが、それこそが難易度が高いのです。
これほど正確な仕上がりが、ひとの手によって行われたということは、驚嘆すべきものですので一度手にとって見てください。
中島秀吉の着物を高く売るコツは!?
中島秀吉の着物は、潜在的に持っている価値は非常に高いのですが、なかなかネットでは流通していません。
加えて、こういった着物は価値が分からない人にはまさに猫に小判です。
人間国宝の価値、道具彫の繊細な技法の価値などが分かるには、着物への深い造詣が必要です。
その点、着物買取店なら、プロの目利きがその真価を判断してくれるので安心です。
訪問での買取りや箱に詰めて送るだけの宅配査定にも対応しているお店が多いので大変便利です。