角帯の買取り相場はオークションではいくらなの?
角帯は、礼装用からカジュアル用まで幅広い用途なだけでなく、使用される機会も多い帯です。
角帯を売る事を検討しているなら、まずはその相場を知っておく事が大切です。
角帯をネットオークションで売る場合、平均相場は3647円と決して高値ではありません。
中古の最高値は、土田友湖の角帯で98000円、最安値は1円と買取り価格にかなりの幅があります。
もちろんこの数字は目安にすぎません。
角帯を売るのなら、その価値が分かる着物買取店に査定依頼する事をおすすめします。
こういった専門点は、その価値が分かる専門の査定員が角帯の真価を見極めてくれるので非常に重宝します。
角帯の特徴を徹底解説
角帯とは、男性用の浴衣や着物の帯で礼装用だけでなく、カジュアルスタイルまで幅広く使用されています。
少し固めに織られているため、しっかりとした素材で巻いたときにも腰回りをすっきりして引き締めてくれます。
また姿勢の良さを保つことができ、かっこよく決めるためにも角帯は欠かせないでしょう。
特に博多の角帯は、平地織という織り方をしているため固く織られているだけでなく、厚みがあるので江戸時代に武士が締めやすく使いやすいことで男性は角帯がポピュラーとなっていきました。
男性用の角帯は「博多献上」と呼ばれる献上帯が有名で、筑前の黒田長政が幕府への献上品にこの博多織を選んだことで、このような名前で呼ばれるようになりました。
博多献上の場合、独特なラインと模様によって織られていて、美しさと締めやすさがあることでも有名になっていきました。
この博多帯でも有名な献上柄の角帯となると、上下の柄が決まっていて、華皿模様が上となり太い独鈷の模様が下になります。
素材は絹や綿、麻や合繊などがあり、夏用の角帯には絽や紗、羅など透けた素材を使用することもあります。
羅では人間国宝に認定された北村武資が有名。
参考北村武資の買取
女性の帯に比べると細くて長い角帯は、2寸6分~3寸(15~19cm)で長さが1丈5寸(398cm)が主流となり、袋帯、単帯、帯芯を入れたものもあります。
長着の上に腰紐を巻いてから帯を巻いていきますが、腰骨の上から巻くのが正しい方法で、貝の口や一文字結び、片ばさみや駒下駄結び、神田結びなど様々な結び方があります。
角帯の場合、ポリエステルやウールなど化学繊維が織られたものは高価買取対象外になることが多く、博多献上帯など正絹で織られた帯は高価買取りが期待できます。
また、伝統工芸士の手織りやモダンなデザインの角帯は希少性が高く、そこに伝統工芸のマークなどが印刷されていると、さらに高価買取りが期待できます。
他にも購入後の保管方法によって良い状態を保っている角帯は、査定額を上げることができます。
角帯の本当の価値を知りたい場合には、着物買取店など、目利きがいる店での査定をおすすめします。
角帯を高値で売るコツ
角帯を少しでも高値で売るためには、角帯に汚れがないか、保管方法は正しいのかを確認してみましょう。
買い手が着物や帯に関してきちんとした知識を持っているかも高値で売るためには重要です。
正しい価値を知らなければ正当な値段で買取りしてもらえません。
専門知識のある査定員がいる着物買取店で査定してもらうようにしましょう。
特に価値の高いブランド・素材を使った角帯を売る場合は、着物買取店に依頼しましょう。