都喜ヱ門の着物の買取り相場はオークションでは3万円程度
都喜ヱ門の着物を売る場合、もっとも気になるのは相場でしょう。
ネットオークションを調べてみると、3年分の平均が31,000円でした。
ちなみに最も高額なのが74,000円です。
これはあくまで目安であり、素人が参加するネットオークションで売る事はおすすめできません。
都喜ヱ門の着物は本当の価値が分かる専門家のいる着物買取り専門店に売るのがおすすめです。
着物は某鑑定団のように、豊富な知識を持った目利きが見ないと本来の価値は分かりません。
着物買取り専門店では、着物への深い知識を持った査定員が無料でその価値を判断してくれます。
その為、高値で売る事も可能になるでしょう。
都喜ヱ門の着物の特徴
都喜ヱ門は、鹿児島県・奄美大島の名瀬市が産地の織物である大島紬のブランドとして確立されています。
都喜ヱ門という名前は、創業者である藤都喜ヱ門から付けられており、昭和4年頃から大島紬を作り始めたと言われています。
昭和48年にはカゴ氏足の南栄町というところに工場を設立し、本格的に都喜ヱ門ブランドが立ち上がりました。
また、大島紬を広めていきたいという思いから、大島紬の作業現場が見学できる工場を別に設立し、奄美の大島紬自体の知名度を広げる活動も行っていました。
元々大島紬は非常に歴史ある織物で、およそ1300年近く前から伝承されてきた工芸品の一つです。
作り方も非常に複雑、そして繊細であり、およそ30以上もの工程を経てようやく完成されます。
大島紬は先染めによって染められたとても繊細なかすりを1本1本織り上げて柄を作っており、それを平織りで追っていきます。
昔ながらの締め機を使いながら織られていくのですが、この時柄は職人がイメージしながら織っていかなくてはならないため、一つ失敗してしまうと一からやり直しになってしまう程、繊細な作業が続きます。
そのため、1日でも30cm程度しか織ることができません。
しかしその分、完成された大島紬の柄は、見る人・着る人の心に温もりが感じられるような織物に仕上がるのです。
都喜ヱ門の着物は、伝統の大島紬同様正絹を100%使用した着物が多くみられます。
正絹100%だからこそ生み出される光沢は、都喜ヱ門の着物をより上品に映し出します。
染め方も、泥染めと呼ばれる大島紬ならではの染め方で染色されていきます。
泥染めは最初にテーチ木を素材に染色された跡、糸を泥田に浸けて馴染ませていきます。
この工程を何度も繰り返すことで、泥に含まれている鉄分とテーチ木に含まれているタンニン酸が反応し、深みのある黒を作り出るのです。
この黒色によって大人の深い色味が表現されることになります。
柄も大島紬の古典的な柄を採用しつつ、オリジナルの柄も新たに生み出し、伝統を継承しながら現代の人にも愛されるよう、新しいものづくりが続けられているのです。
そのため、着物や帯だけではなく、スカーフやネクタイといった現代に続くアイテムも誕生しています。
都喜ヱ門の着物を高値で売るコツ
都喜ヱ門の着物を高値で売るコツは、都喜ヱ門ブランドの証紙が一緒になっていることが大切です。
奄美大島紬には地球印の証紙、鹿児島市産の本場大島紬には旗が描かれた証紙が付けられていますが、都喜ヱ門ブランドの着物には太陽印の証紙が付いています。
この証紙があると本物の都喜ヱ門ブランドの着物である証になるため、高値で売る事が可能になります。
プロの査定員のいる着物専門買取り店に見てもらい、査定額に納得したら売る事を考えましょう。
無料で価値をみてくれるので、査定額に納得できないのなら売らなければ良いだけです。
都喜ヱ門ブランドだと分かる証紙があって、汚れや傷なども少なければ高値で売る事も可能でしょう。
わざわざお店に行かなくても、出張買取り・宅配買取りなども利用できるので、ぜひ試してみてください。