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熊谷好博子の買取り相場はオークションではいくらなの?
あの熊谷好博子(くまがいこうはくし)の着物も、ネットではあまり高値では取引されていません。
3年分の平均相場を出してみると、42,673円という値段が出てきました。
ネットオークションは素人も参加するため、基本的にはおすすめできません。
安定した高値で売るのなら着物買取り専門店が良いでしょう。
こういった専門店には着物への造詣が深い査定員がおり、その正確な価値で買取りしてくれます。
高値で売るのなら専門店がおすすめです。
熊谷好博子の着物はどんな着物?
熊谷好博子は、大正6年に生まれました。亡くなったのは昭和60年です。
昭和30年~50年頃に、東京友禅の作品を数多く生み出し、活躍しました。
初期の頃は、伝統的な友禅の技法を受け継いでいたのですが、徐々に新しく試行錯誤し、あらたな作風を築きました。
従来の友禅に見られなかった技巧を展開し、東京友禅の世界に新風を吹き込みました。
人間が生み出すことのできない、自然そのままの形に注目し、樹木の杢目や、はっぱの形や葉脈などを生地に折り込みました。
石の表面なども自然の中の美しい対象として世界観に取り込み、熊谷好博子の着物の柄として、文様を作り上げました。
従来の友禅は、幾何学模様とは反対の、具象的(抽象的の反対)な文様が多かったのですが、熊谷好博子は幾何学的な模様を取り入れ、直線などもダイナミックに使いながら、オリジナリティあふれる表現を活かしています。
幾何学的な模様を使った着物は、あまり色味を多くせず、白黒や灰色などを使ったモノトーンの落ち着いた色合いで展開されています。
非常にスタイリッシュで、モダンな感覚を持っていたのが、熊谷好博子という作家でもあります。
自然の世界と、幾何学模様の世界、どちらも熊谷好博子の世界観です。熊谷好博子は友禅の世界に新たな可能性を見出した、稀有な作家でもあるのです。
熊谷好博子は、若い頃に川端龍子氏について、日本画を学びました。
好博子(こうはくし)という名前は、川端龍子氏からいただいた名前です。
その日本画を東京友禅に折り込み、オリジナリティあふれる作風を確立しました。
昭和56年には紺綬褒章を受賞しています。また、昭和57年には紫綬褒章も受賞しています。
昭和60年に勲四等瑞宝章も受け取っています。
もともとは日本画を志しており、着物の作家になったのは34歳。遅くに才能が開花しています。
日本画の画力が高いため、すぐに人気がでるようになりました。
石摺染や杢目染などをメインにした自然の文様、また、幾何学模様を使った現代的でスタイリッシュな文様など、さまざまなバリエーションに富んでおり、亡くなった今でも高い人気があります。もう新作を発表することはできないため、中古での入手がメインとなります。
中古市場でも高い人気を誇っており、売るのも買うのも、人気が高い着物の1つです。
熊谷好博子の着物を高く売るコツは!?
熊谷好博子の着物を高く売るコツは、できればネットではなく、着物買取り専門店に査定依頼することです。
こういった専門店は、出張買取りや、宅配買取りをしている所が多いので、手軽に査定をお願いできます。
無料で査定してくれるので、満足いかない査定額の場合、きっぱりと断り、別の業者にお願いしてみましょう。