江里佐代子の買取り相場はオークションではいくらなの?
江里佐代子の作品を売るなら、まずは買取り相場を知っておきましょう。
ネットオークションで江里佐代子の作品を売る場合を調べてみると、平均64000円程度で買取りされています。
中古帯の最高値は唐織の袋帯で234,333円で売る事ができています。
ただし、これらの値段はあくまで目安に過ぎません。
そもそも江里佐代子の帯はオークションへの出店数が少ない為、平均値もあまりあてになりません。
高値で売るのなら、やはり江里佐代子の帯の真価を知っている着物買取店に無料査定してもらうのがおすすめです。
截金師として重要無形文化財保持者・人間国宝として認定されている江里佐代子氏は帯でも有名です。
その本当の価値が分かる査定員がこういった店にはいます。
江里佐代子氏の着物の特徴
江里佐代子氏は、1945年京都市で誕生しました。
元々実家が刺繍工芸を営んでおり、その影響からか日本の工芸品に興味を持ち、高校では美術課程日本画科を卒業しています。
また、成安女子短期大学では意匠科染料コースに在籍していました。
その後仏師でもある江里康慧と結婚し、長女を出産しました。
1978年からは北村起祥師を師事し、截金について学んでいきます。
そもそも截金とは、金箔やプラチナ箔を数枚使って厚みを出し、それを竹刀を使いとても細かな線や丸などの形を作り、それぞれの形を組み合わせ、文様を生み出す技法です。
截金は主に仏教美術(仏具や茶道具など)に多用されてきましたが、徐々に仏教美術が凋落していったこと、金泥技法が生み出されたため截金技法は徐々に衰退の一途を辿ることになります。
しかし、本願寺の庇護を受けて数少ない截金師に技術が伝わっていきました。
江里佐代子氏は元々仏像に使われていたこの技法を、棗や香合、屏風などといったものへ作品を生み出すようになり、截金作品の幅を広げることに成功しました。
2002年には全国最年少となる人間国宝に選ばれ、翌年には京都府の文化功労賞を夫婦共に受賞されています。
しかし、2007年に若くして脳出血に倒れてしまいこの世を去ってしまいました。
今は娘の江里朋子氏に截金の技術が受け継がれており、多くのメディアでも取り上げられています。
美しい截金作品の数々は、母親の技術が受け継がれつつ、江里朋子氏だからこそ表現できる新しい作品と言えるでしょう。
江里佐代子氏の作品は、細かな文様はもちろんですが、色彩豊かな彩色、そしてそれを上手く組み合わせることでできあがる作品全体のグラデーションを楽しむことができます。
これは着物でもみられ、一見シンプルに見えて細かな文様が折り重なっており、金糸によって艶やかさを増しています。
素材にもこだわっており正絹を使っていることが多いです。
そのため、より上品な印象を与えてくれるでしょう。
そのどれもがフォーマルな場面でも使いやすく、かと言って女性らしい柔らかな印象を放っているため、硬すぎないセミフォーマルな場面でも十分活用することができるでしょう。
文様の組み合わせと金糸や箔の使い方に長けた截金師の江里佐代子氏だからこそ作られた作品と言えます。
江里佐代子の着物を高値で売るコツ
江里佐代子氏の着物を高値で売るなら、傷や汚れの少ないキレイな状態に保存しておきましょう。
購入当時の箱に入っていたり、傷や汚れも少ない状態であれば、当然、高値での買取りが期待できます。
着物買取店なら、傷やシミなどがあっても買取り対応してくれる所が多数あるので便利です。
まずは無料で査定してもらい、提示額に満足なら売る事を検討してみましょう。