名古屋友禅の買取り相場はオークションではいくらなの?
名古屋友禅を売る場合、まずはその買取り相場を知っておく事が大切です。
ネットオークションでの名古屋友禅の相場を調べてみると、中古の最高値は袷が39,500円。
最安値は赤塚順一の作の未使用品で15,500円で売る事ができています。
名古屋友禅の着物は3年間で4点のみの出品なので、これらの数字はあくまで目安に過ぎません。
名古屋友禅を高値で売るのなら着物への深い造詣のある査定員のいる着物買取店にお願いするのが安心です。
こういった業者は無料で査定に応じてくれるので買取り額に満足なら売る事を考えてみましょう。
名古屋友禅の特徴を徹底解説
名古屋友禅は名古屋市周辺で生産されている伝統工芸品です。
1730年~1739年の間、現在の名古屋市周辺は尾張と呼ばれており、尾張藩主は徳川宗治が務めていました。
その当時、尾張は華やかな文化で栄えており、京都や江戸などから色々な職人が行き来していたようです。
同じ頃に友禅士の従来と共に友禅技法もこの土地に伝えられたとされています。
なぜ名古屋で友禅が定着したのかというと、もともと尾張・美濃は絹織物の産地であったことや、徳川宗治の失脚により華やかな文化が終わり、質素倹約が推奨されることになったなどの理由があるようです。
名古屋友禅の特徴は単色濃淡で色数が少なく、古典的なモチーフが使われていることです。
奇抜な色は選ばず落ち着いた色を使うことが多いので、多色で華やかな京友禅に比べると渋さが目立ちますが、落ち着いた美しさが最大の魅力と言えます。
参考京友禅の買取
渋いデザインになった理由は質素倹約を気風とした土地柄が反映しています。
現代は伝統的な渋さを残しつつも、現代風に華やかさをプラスさせた古屋友禅が出回っています。
基本的に名古屋友禅は外出着に用いられており、お出かけや観劇、お食事会、ホームパーティーなど、少し格のあるシーンにぴったりです。
手法は手描き友禅、型友禅、名古屋黒紋付染の3種類です。
手描き友禅は手書きにより染色して仕上げていく技法で、型友禅は下絵に伊勢型紙を使用する技法です。
名古屋黒紋付染は礼服中心に用いられており、家紋を染め抜きする技法となります。
名古屋友禅は1983年まで正式な名前ではありませんでした。
今まで京都から名古屋に注文が入り、職人が製品を作って京都に納めていたため、名古屋で作られていても京友禅という事で流通されていたのです。
1983年1月に名古屋の3つの友禅組合が「名古屋友禅黒紋付協同組合連合会」をつくり、同年4月に名古屋友禅として名古屋黒紋付染と一緒に通商産業大臣より伝統工芸品に指定されたことで、現在の名称が使われるようになりました。
他の友禅と基本的に素材から技法は変わらないものの、300年以上続く技術と美しさが評価され、現在も伝統を守って受け継がれています。
名古屋友禅を高値で売るコツ
名古屋友禅の中でも、有名作家や伝統工芸士などが手掛けたものは高値で売る事ができるでしょう。
また、伝統工芸品なので産地や品質などを証明する証紙があると評価がアップします。
着物買取では着物の状態も査定に影響するので、汚れやカビ、シミには注意が必要です。
売る際には、着物への深い知識を持った着物買取店に査定依頼をするのがおすすめです。
店なら宅配査定や訪問買取りにも対応しているのでたいへん便利です。