甲田榮佑の買取り相場はオークションではいくらなの?
重要無形文化財技術保持者の甲田榮佑の着物を売るのなら、まずは買取り相場のチェックからスタートです。
ネットオークションで甲田榮佑の作品を売るケースだと、平均価格は21,000円程度です。
3年間で3点しか中古品の出品が無いため、この数字はあくまで目安に過ぎません。
甲田榮佑の着物を高値で売るのなら、着物への深い知識を持った査定のいる着物買取店に見てもらうのが安心です。
査定自体は無料なので鑑定額に満足の場合に限り売る事を考えるのがおすすめです。
甲田榮佑の特徴を徹底解説
甲田榮佑は最高級の絹織物として名高く知られている仙台平を、芸術的に築き上げた人物です。
参考:仙台平の買取り
この仙台平は、江戸時代に仙台藩から将軍家や皇室への献上品にされることも多い絹織物であり、その技術は簡単に習得できるものではありませんでした。
実際に甲田榮佑は、この技術を習得するまでに幾多の困難や苦境の中で多くの努力を行いました。
明治35年に宮城県仙台市で生まれた甲田榮佑は、大正9年に東京府立八王子織染工業学校専門家科を卒業してから、父親であった甲田陸三郎や佐山萬次郎の元で指導を受け、大正12年に当時20歳という若さで甲田機業場を受け継ぎました。
仙台平の伝統を支えていたことで、昭和31年には重要無形文化財技術保持者として認定され、その後もこの栄誉に応えるように独自の創意を試行していき、天然染料の扱いや糸練りなどに独自の発想も加えていきました。
人間国宝にまでなった甲田榮佑が亡くなった後は、息子である甲田綏郎が家業を継ぐこととなり、親子2代に渡って仙台平の伝統を守るだけでなく、技術的な面でも引き継いでいることから、重要無形文化財技術保持者として認定されました。
参考甲田綏郎の買取り
日本男児から憧れの存在である仙台平の袴は、姿勢によってその姿や良さが際立ち、立てば折り目がさらりと立ちあがり、座れば優雅なふくらみを持たすことができ、相撲界や歌舞伎界、歴代総理大臣に至るまで愛好者が多くいるのも特徴です。
やはり仙台平の大きな特徴は染色であり、昔から引き継がれている草木染めに独特の感覚で手間を加えることによって色を変えるだけでなく、織物の質さえも強靭にしています。
またこの質感には独特の風合いが感じられ、着たときの動きや姿勢など形で表現することができるくらい、こだわりにこだわりが重ねられた芸術作品といっても過言ではありません。
舞台や弓道、日本舞踊や茶の湯などの芸能用や儀式用、訪問用としても品位があり、袴地の最高峰として現在も愛されている存在です。
甲田榮佑を高値で売るコツ
高値で売るためには、品質の良さだけでなく汚れや傷がないことも重要なポイントです。
更に甲田榮佑によって作られた仙台平の価値を理解できない買い手では高く売る事はできないでしょう。
売るのなら、その価値が十分に理解できる着物買取店に一度みてもらうのが安心です。
こういった店は宅配査定や訪問買取りに対応しているのでその手軽さも魅力です。