銘仙の買取り相場はオークションではいくらなの?
銘仙(めいせん)を売る事を考えているのならまずは買取り相場を調べてみましょう。
ネットオークションで銘仙を売るケースだと、平均2,000円程度で買取りされています。
中古の最高値は銘仙を含む155点のセット出品で252,000円で売る事ができています。
銘仙はセット販売が多く、単独の高値だと、伊勢崎銘仙が61,000円です。
もちろんこれらの買取り相場はただの目安なので参考までにしておいてください。
銘仙を高く売るのなら着物への深い知識を持った査定員のいる着物買取店にお願いするのが一番です。
査定自体は無料なので査定額に満足なら売る事を検討しましょう。
銘仙を高値で売るコツ
銘仙はいわゆる「和モダン」の代表的な着物として若い女性を中心に高い人気を誇ります。
カラフルでおしゃれ。さらにかわいい印象を与えるため、気軽に楽しめる和服として高い支持を得ています。
銘仙を高く売るには以下の3つが重要です。
- 保存状態
- 証紙と一緒に出す
- フリマアプリ、ネットオークション、リサイクルショップは避ける
まず、中古の着物になりますから、保存状態はその価値に影響を与えます。
シミや汚れは査定にひびきますが、ご自身で対処するのは積極的にはおすすめできません。
自身で対処することでせっかくの銘仙の生地を傷めてしまう事があるからです。
シミ、汚れがあっても査定してくれるので、できるだけそのままで買取りに出しましょう。
また、有名な産地のものなら証紙が重要になります。
証紙にはどこで作られた銘仙なのかが書かれており、その価値の証明になります。
査定に出す際は、証紙といっしょに出すのがおすすめです。
土曜は根津にある弥生美術館の銘仙展に行ってきました。
やばカワイイ💖
エリザベス女王の戴冠式の銘仙かわいすぎるよね、こんなカワイイのつくろ!って思った人天才すぎないかな??? pic.twitter.com/wYbOIlrK58— りな@ (@hachi_hachi_357) October 23, 2023
フリマアプリやネットオークション、リサイクルショップなどは基本的におすすめできません。
お手元の銘仙の価値が分かっているのなら良いのですが、そうでない場合、相場より安い値段で売ってしまう事があるからです。
また売る際には、買い手にも銘仙に対する十分な知識がある事が大切です。
その点、着物買取りのお店なら銘仙に対する深い知識を持った査定員が鑑定してくれるので安心です。
お店は出張買取りや宅配査定にも対応しているため、その利便性の高さから人気を博してます。
銘仙の特徴を徹底解説
銘仙は平織りの絹織物で、大正時代から昭和にかけて女性の普段着として広まった着物です。
いわゆる大正モダンの着物にあたり、若い方を中心に絶大な人気を誇ります。
通常の絹織物は経糸と緯糸を交互に組み合わせていますが、銘仙は経糸と緯糸を故意にずらすことで、色がぼやけ柔らかい印象に仕上がっています。
この技法は「絣(かすり)」と呼ばれており、作り方によって「締切絣」、「捺染絣」、「解し絣」などの技法があります。
もともと銘仙は養蚕農家が糸の紡績する際に出てくる糸屑などを活用し、自家用として織られていました。
天保時代は倹約令によって贅沢が禁止されていたため、質素な素材として銘仙は人気を博したのです。
なお、銘仙は産地がいくつかあり、それぞれ特徴があります。
足利銘仙
足利銘仙は栃木県足利で生産されている銘仙で、解し絣の技法を使うことが多いです。
複雑な模様に織られており、大量生産ができるようになったことで昭和に生産量がトップになったこともあります。
デザインは斬新かつ洗練されていて、価格もお手頃なことから全国的に人気になりました。
伊勢崎銘仙
伊勢崎銘仙は群馬県伊勢崎で生産されていて、「併用絣」と呼ばれる独自技法を用いて織られています。
併用絣は経糸と緯糸を同じ型紙で染めて糸をつくり、柄に合わせて織る技法です。
この技法を使うことで、色鮮やかな柄や色を多く使った複雑な柄も織ることが可能です。
伊勢崎銘仙は絣柄や大きな草花模様が得意とされています。
桐生銘仙
群馬県桐生市で生産されており、細かく鮮明な絣柄や小柄が特徴的です。
秩父銘仙
秩父銘仙は埼玉県秩父で生産されていて、植物の柄が多い、色は赤や、紫、茶色といった落ち着いた色合いが中心です特徴です。
解し捺染技法により緯糸に捕色を使っており、玉虫色の光沢と縞模様が特徴的です。
・八王子銘仙
八王子銘仙は東京都八王子で生産されていた着物で、カピタン織りと呼ばれる細かい地紋が特徴的です。
縞模様や男性の着物に用いられていました。
銘仙は再び大人気に!
銘仙は普段着やお洒落着として着用する着物であるため、フォーマルなシーンでは向いていません。
最近はコスプレの際などにも人気の着物になっています。
また、観劇、コンサート、軽いパーティーなど華やかな場所にも向いています。
昭和30年代からウールが普及し、40年代から銘仙はほとんどみかけることがなくなったのですが、現在はノスタルジックな風合いの柄が可愛く、レトロ好きな若者の間に人気があります。
銘仙の買取りまとめ
今回は銘仙の買取りにスポットを当てました。
高値での買取りをめざすなら、産地を示す証紙があれば、査定の際に一緒に出すことが重要です。
リサイクルショップやフリマアプリ、ネットオークションなどは積極的にはおすすめしません。
おすすめなのは着物に精通した査定員のいる着物買取り店です。
こういったお店は無料で査定してくれるので、その気軽さが魅力です。
レトロモダンで再び注目を集めている銘仙。人気が高いので買取りも積極的に行われています。