街でキレイな着物姿の人を見るとドキッとしませんか?
ついつい見入ってしまいますよね。
反面、きちんと着物を着ているにも関わらず、どこかあか抜けない着物姿の人もいらっしゃいます。どちらも普通に着ているのに・・・不思議ですね。
実は着物を着付けるのにも、チェックポイントがあります。
ここを丁寧に押さえてみましょう。
まずは、着物を着る前が重要
(1)着物を着る準備をきちんとしましょう
着物を着るには事前準備が必要です。
半衿付けなどは、着物を着る当日にやるなんて駄目!少なくとも前日夜には終わらせて下さい。
時間に追われて半衿を付けても、上手に出来ない場合があります。半衿がシワシワでは、いくら着付けを頑張ってもどうしようもありませんから、時間を掛けてでも、きちんと納得いく衿を付けましょう。
着付けをしながら、腰紐や伊達締めを探すのも、着くずれの元になるのでやめましょう。着付けを始める時に、小物は揃えて、できれば使う順番に並べてから、着付けを始めて下さい。
(2)着物を着る順番を守りましょう
着くずれの原因になる事は、出来るだけ避けなくてはいけません。まずは順番です。
着物を着る前に、髪の毛のセットは済ませたいもの。着物を着てから両手を使ってのヘア作りは、衿元が崩れる原因になります。
まずはヘアセット→足袋→肌襦袢→補正→長襦袢→着物→帯・・・となります。
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(3)補正はきちんと行います
できるだけずん胴になるように、ウエストの細い人はタオルを巻いて、胸にボリュームがある人は和装ブラジャーやさらしなどを使って体に凹凸がない様にします。
補正がきちんと行われていると、途中着くずれする事も防げます。
着物姿をキレイにするポイント
(1)衿元は常にチェックして下さい
衿元は何と言っても目立ちます。左右のバランスが崩れたり、半衿が着物に隠れたりしないように、着付けが終わったあとも、こまめに鏡を見てチェックしましょう。
後ろ姿も気が抜けません。きれいに衣紋が抜けるように、また着物が半衿を覆わないように姿見(すがたみ)で確認します。
(2)おはしょりも目立ちますよ
おはしょりは、一重になるように、おはしょりの内側をウエストの位置まで折り込みます。こうすれば、おはしょりもスッキリして、もたつきません。
また、おはしょりの幅も要注意なんです。借り物の場合はもちろん、自分用に仕立てた着物でも、身長が伸びたり縮んだりすると着丈が合わなくなります。
太った場合も肩や胸に布を取られて、着物の丈が短いという印象になることも珍しくありません。
いつもの位置に腰紐を結ぶと、おはしょりの幅が狭かったり、広すぎたりします。おはしょりは5~6㎝がキレイですから、おはしょり幅が狭い場合は腰紐を下に、広い場合は腰紐を上に締めて調整して下さい。
(3)裾シルエットは肌襦袢から
裾はすぼめた方が美しいですが、これは肌襦袢(腰巻タイプ)、長襦袢から気を付けなければいけません。最終的には、着物の下前・上前の褄先をそれぞれすぼめてから、腰紐をしっかり結んで安定させます。
フレアースカートのような裾は、格好悪いですよね。
(4)長襦袢がはみ出ないようにします
半衿以外は、着物から長襦袢がはみ出ないように注意しましょう。
袖や裾から長襦袢が出るのは、恥ずかしいものです。
着物で外出してから気が付いても、直すのも難しいため気になって落ちつきません。そんなことの無いように、帯を結ぶ前に手を伸ばして袖は大丈夫か、腰紐を締めたら姿見で裾から長襦袢が出ていないか確認しましょう。
着付けの上達は、憧れの着物美人を真似ることから
着物の着付けが上達する近道は、「着物姿の美しい人」を真似ることです。
知人・友人・呉服店の店員さんや着付けの先生・・・あなたの周りに、素敵な着物美人いませんか?その方の着物姿を目に焼き付けてください。それだけでも、不思議とあなたの着付けは上達するハズです。
ただし、着る人の年代で着物の着付けも変わります。そのまま真似するのであれば、同じ年代の方の着付けを真似ましょう。見る目を養うだけでも随分と違うのが着物の着付けです。