津軽こぎん刺しの買取り相場はオークションではいくらなの?
津軽こぎん刺しを売るのなら、まずは買取り相場を知っておきましょう。
ネットオークションで津軽こぎん刺しを売る際の相場を調べてみると、最高値は半纏が258,000円で買取りされていました。
最安値は財布等の小物類が1円から多数出品されています。
もちろんこれらの値段は目安に過ぎません。
津軽こぎん刺しを高値で売るのなら、その価値が十分に分かる着物買取店に鑑定してもらうのがおすすめです。
こういったお店は無料査定をしてくれるので、満足な提示額なら売る事を検討してみましょう。
津軽こぎん刺しの特徴を徹底解説
津軽こぎん刺しは日本三大刺し子の一つで、江戸時代から作られていた歴史ある伝統工芸品です。
三大刺し子は津軽こぎん刺しの他に、南部菱刺しと庄内刺し子があります。
参考:南部菱刺し買取り
3種とも青森県の津軽地方に伝わる技法で、麻地の目を塞ぐように糸を刺し施した模様が特徴です。
津軽こぎん刺しができたきっかけは、津軽一帯で農家をしていた女性達が野生の麻を使って手織りした布を藍染めし、木綿の紡ぎ糸を丁寧に一針一針綴り刺したものを手掛けたことが始まりでした。
しかし、こぎん刺しが確立されるまでは津軽地方ならではの事情があったようです。
北国の地域では冬は麻布の衣類しか着用できず、布地の補強や保湿をするために麻地の粗い織り目を地刺しによって塞ぐ必要がありました。
この技法を刺しこぎんと呼び、農民の知恵や工夫が加わり模様刺しへと次第に進化し「津軽こぎん刺し」が誕生しました。
伝統工芸品として普及されるまでは、こぎん刺しの基本的なデータを収集・分析し方法論を確立する作業が必要だったと言います。
この先人となったのが家庭科の教師をしていた工藤得子氏です。
工藤氏は平成5年に亡くなられていますが、今日のこぎん刺しの技法を確立された方です。
方眼紙の枡目を使って基礎刺しをはじめ複雑な模様まで研究し、広めてきました。
津軽こぎん刺しの模様は、寒い北国で生活する農民たちを象徴するかのような模様が施されています。
豆やくるみの殻、猫の目、蝶々、ねずみの歯、はなっこなど身近にある動植物をテーマにした模様を表現しています。
また、竹の節や鋸の歯、市松などの直線模様を典型的な模様に採用していました。
模様の種類は無数のバリエーションを考案できますが、およそ300種以上あると言われています。
多様性・対応性のある模様と構成的な美しさは、現代のデザインにも通じるものがあるでしょう。
津軽こぎん刺しを高値で売るコツ
津軽こぎん刺しは300年以上の歴史を持ちますのでモノによっては高値で売る事も可能でしょう。
高値で売るのなら、買い手選びが重要になります。
買い手に津軽こぎん刺しに対する十分な知識がなければ思わぬ安値で買い叩かれてしまいます。
その点、着物買取専門店なら着物に対する深い知識を持った鑑定士がいるので安心です。
宅配買取りや訪問による査定もしてくれるので大変重宝します。