夏大島の買取り相場はオークションではいくらなの?
不要な夏大島を売るのなら、まずは買取り相場を知っておくことが大切です。
ネットオークションで売る場合ですと、最高値は日舞家所蔵品の単衣物で189,000円にて買取りされています。
逆に最安値だと男性用の単衣が1円で取引されており、かなり値段に開きがあるようです。
提示した値段はあくまで目安です。
夏大島を高く売るには着物への深い知識を持った査定員のいる着物買取店に見てもらうのが一番です。
無料で査定してくれるので満足な提示額なら売る事を考えみても良いでしょう。
夏大島の特徴を徹底解説
鹿児島県の主に奄美大島で生産される絣織りの紬を本場大島紬と呼びます。
細かい絣模様と泥染めの技法が特徴ですが、実は色々な種類が存在します。
夏大島は本場大島紬の一種であり、透け感のある薄さと軽さ、ハリ・艶、涼感のある感触が特徴的な盛夏用の紬です。
軽量で涼しい着物の中には単衣がありますが、夏大島はそれとは少し異なります。
2枚の生地を縫い合わせ裏地があるものを袷と呼び、それから裏地をなくした着物が単衣です。
夏大島に比べて透け感はないものの、裏地がないため、初夏など暑い時期に着用されています。
大島紬の種類では白い地色が特徴的な白大島が単衣に仕立てられることが多いです。
一方、夏大島は強い撚り(回転)をかけている太糸を使って織られております。
強い撚りと太糸により織り目に隙間が生じ、それが透け感と通気性を生み出している点が単衣との違いです。
絹独特の光沢があり、夏用のお洒落着と親しまれています。
礼装には向きませんが、街へお出かけや観劇など日常使いに適しています。
着物は一般的に季節を先取りして着用するものなので、遅れた時期の着用は一般的にNGとされています。
例えば、夏の薄物なら6月中旬以降が適していますが、9月中旬の着用は避けた方が良いでしょう。
夏大島は透け感の強さによって単衣の時期か、薄物の時期か変わってきます。
透け感の高いものは薄物と扱われるので、6月末から9月初旬がおすすめです。
一方、透け感の低いものは重い印象を与えるので、気温が上がる真夏はあまり相応しくありません。
少し暑い6月・9月の単衣の時期に向いています。
夏大島は単衣とは異なりますが7~8月に限定されず、単衣の時期の着用可能なので、透け感に応じて使い分けましょう。
また、白大島以外に他の地方の夏用紬と間違われることがあります。
例えば、新潟県十日町周辺では越後夏大島が織られています。
夏大島は手作業で織られていますが、越後夏大島は機械織りという点が根本的な違いです。
同じ夏物で名前も似ているので混同されますが、本場とは違うブランドなので注意しましょう。
夏大島を高値で売るコツ
夏大島は伝統工芸品に認定されており、規定をクリアしたものは証紙が貼られています。
産地や工房、作者、素材など品質を証明するものなので、査定額をアップさせたい方は一緒に出してください。
また、着物の状態の良し悪しも評価に反映されるので、汚れや変色、虫食いなどがないかしっかり確認してから査定に出しましょう。
夏大島を高く売るのなら、着物への専門知識豊富な着物買取店に鑑定してもらいましょう。
宅配による査定や訪問買取りにも対応しているので利便性の高さでも人気になっています。