伊勢崎絣の買取り相場はオークションではいくらなの?
明治・大正・昭和にかけて知られていた伊勢崎絣は、美しい絣模様が施されている絹織物です。
そんな伊勢崎絣をお持ちの方で、売る事を考えているのなら、まずは買取り相場をチェックです。
ネットオークションで伊勢崎絣を売るケースを調べてみると、中古の最高値は68,000円でした。
逆に最安値は男性用の羽織で61円と価格の差がとても大きいことが分かります。
もちろんこれらの数字はただの目安です。
伊勢崎絣を高く売るのなら、その価値をしっかり把握できる着物買取店にみてもらうのがおすすめです。
こういったお店は無料査定をしてくれるので、買値に満足なら売ることを本格的に検討してみましょう。
伊勢崎絣の特徴を徹底解説
伊勢崎絣は、群馬県伊勢崎市で作られた織物のことを言います。
代表的なものは着物に多く採用されていますが、ネクタイやのれんなど小物や装飾品も生産されています。
伊勢崎絣の着物は、独特な風合いと手触りで古代より高く評価されてきました。
使いこまれていくうちに絣の模様に味が出て、光沢や深みが増すと言われています。
伊勢崎絣には「括り絣」「板締め絣」「型紙捺染加工絣」の技法があり、どの工程も全て手作業で行われます。
複数の技術を組み合わせ、工夫を凝らし製作されているので、柄の種類は一緒でも全く同じ作品は出てきません。
伝統的な模様の他に、曲線で描かれた柄やモダンでカラフルな柄など自由で大胆な図柄も親しまれています。
伊勢崎市は水はけが良く、桑を育てる環境にとても適しているため、古くから養蚕が栄えていました。
淵名古墳からおよそ6世紀前のものと推定される織物片が見つかり、伊勢崎絣は1200年以上の歴史があるとも言われています。
日本書記には「あしぎぬ」と呼ばれる織物を朝廷に献上した記録が残っていました。
伊勢崎市内では織物の神が祀られている「倭文神社」や、機織りの祖先が祀られている「赤城神社」が存在します。
当時から織物が地域・市民を活性化させていたのでしょう。
伊勢崎絣は、18世紀はじめの江戸時代に絹市が並んだことをきっかけに商品として販売されるようになりました。
伊勢崎絣や伊勢崎太織という商品が登場し、特産品の地位を築き上げています。
次第に伊勢崎絣や伊勢崎太織の需要が高まり、機織りを始める農民が増えていきました。
さらに仕上げをする元機屋が登場し、その勢いはさらに加速していったのです。
1847年に伊勢崎大絣の起源となる織り方が考案され、作業工程の改善を繰り返し、伊勢崎絣の魅力が増します。
明治時代後期には伊勢崎絣が機械化され、やがて黄金時代に突入します。
戦後は材料不足から一時需要が低迷しましたが、1975年に復興を乗り越え伊勢崎絣は伝統工芸品に認められました。
現在は毎年3月第1土曜日を「いせさき銘仙の日」とし、伝統ある伊勢崎絣の良さを再認識する記念日となっています。
参考銘仙の買取
伊勢崎絣を高値で売るコツ
伊勢先絣を高く売るのなら、査定前に着物の状態を確認しておきましょう。
汚れや傷などが目立っていたり、色褪せを起こしていたりすると高品質なものでも価格を下げてしまいます。
伊勢崎絣は絹意糸を使っているため、風通しの良いところで陰干しをしておくと良いでしょう。
また、買い手選びも重要です。
伊勢先絣の価値が分からない所に売ると、思わぬ安値になる可能性もあります。
高値で売るのなら、専門知識をしっかりと持っている着物買取店に鑑定してもらうのが一番です。
宅配買取りや訪問査定にも対応してくれるのでその利便性の高さも大きな魅力です。