ゑり善の着物買取相場はオークションではいくらなの?
ゑり善の着物を売る場合、まずは中古相場を把握しておく事が大切です。
ネットオークションでのゑり善の買取り価格を調べてみると平均9万円程度になりました。
中古の最高値はゑり善の日本刺繍と絞り染めの振袖で、43万円という値段で売る事ができています。
しかし、これはネットオークションの落札額であり、正式な中古価格の相場ではありません。
適正な価格で売るのなら、着物買取店に査定してもらうのがおすすめです。
こういった店は着物の知識が豊富な査定員が丁寧に鑑定してくれるので重宝します。
汚れなどがあっても買取りしてくれる所もあるので複数のお店に査定してもらうのもアリです。
ゑり善の着物の特徴
京都には数々の呉服店がありますが、京都を代表する老舗呉服店が「ゑり善」です。
こちらの呉服店は天正12年(1584)年から創業され、京都だけではなく東京や名古屋にも拠点があり、全国的にも知名度が高く人気があります。
明治時代は特に繁盛しており、夏目漱石の漱石日記や幸田露伴の辻浄瑠璃にもゑり善の名前が登場しているようです。
大正から昭和初期は半襟が人気であり、ゑり善の半襟は全国各地から求められました。
戦後は華麗な装飾が施された半襟よりも、白色無地のものへシフトしたようです。
同時に、この時期は高技術の半襟刺繍職人も減ってしまいましたが、ゑり善は現在でも伝統技術や技法を活かして着物などをつくりだしています。
ゑり善の着物は京都ならではの上品さや気品といった美意識、さらに高度な伝統技術により高品質な着物が数々あります。
フォーマルなものからオシャレなデザインの着物が多く、他にも風呂敷やタオル、ハンカチなどの小物も非常に人気で、着物や帯と合わせて購入される方が多いようです。
また、季節限定の着物も揃えており、品ぞろえが豊富なところも人気の理由なのでしょう。
ゑり善では上品な着物も人気ですが、半襟も古くから人気があります。
半襟とは長襦袢の襟に縫いつけることにより、襟の汚れを防ぐ小物です。
汚れの防止だけではなく、顔映りや着物の見栄えも左右するアイテムだと言えるでしょう。
半襟には白無地や刺繍無地、色無地、ビーズなど様々な種類があり、ニーズの応じて選ぶことができます。
ゑり善では伝統技術にこだわっているので、京刺繍の半襟もおしゃれで人気が高いです。
半襟は伊達襟とも混同されることが多いですが、伊達襟との違いは大きさや仕立て方です。
半襟の場合は長さが100~110cm、巾が約16cmの1枚布で作られています。
一方、伊達襟の場合は長さが120~130cmと長く、逆に巾が11cmと短いです。
さらに裏地がついているので厚みがあり、両面使いもできます。
表面の色使いも発色が良いものが多く、半襟はそれよりも淡白さがみられます。
なお、ゑり善は京都の呉服店なので京友禅が中心ですが、結城紬や大島紬をはじめ伝統織物も多く取り扱っています。
参考結城紬の買取
伝統織物には京友禅とは異なる魅力があり、そのような商品を購入できるのもゑり善が着物愛好家に支持される理由なのでしょう。
定期的に展示会も開催しており、展示を通して着物やゑり善の魅力が伝わると多くの人から人気を得ています。
多くの人々を魅了するゑり善の着物は、伝統技術や文化を受け継ぎつつ、これからも現代に適した新しい商品が登場するでしょう。
ゑり善の着物を高値で売るコツ
ゑり善の着物は伝統技術を使って美しく上品な着物なので、愛好家からも人気があり、中古市場でもなかなか高額で取引されているようです。
包装や落款、証紙などを一緒に提出するとより価値も上がるでしょう。
また、より高値で売るのなら、着物買取店に見てもらうのがおすすめです。
こういったお店のほとんどが無料で査定してくれるので、提示額に納得した場合にのみ売る事を検討しましょう。